メーカーのハード屋技術職でもプログラミングができないと将来ヤバいと思う

メーカーのハード屋技術職でもプログラミングができないと将来ヤバいと思う
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みるみ
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みるみみるめも筆者

ブロガー、エンジニア。

文章を書くのが好きです。

うちの会社が絶賛ジョブチェンジ中であり、根本的には電機メーカーであることは変わらないものの「モノからサービスへ」と事業モデルをシフトさせ始めています。

これは僕らエンジニアに置き換えるとハードウェア系の仕事からソフトウェア系の仕事へ移っていくことに他ならないので、当然会社が必要とする人材も変わっていきます。

このビジネスモデルのシフト以前から色々感じていた雰囲気とそれに対して思っていたことがあり、なおかつ身近な同期が直面した事実とかがあったので今回総合してまとめてみます。

内容は一言でまとめると

今若手でハードウェア系の技術職をやっている人は、プログラミング(というかIT知識)がないと将来的にちょっと困ることになるんじゃないか

という感じ。

あわせて、ハード(電気屋)もやってきた僕が考える対応策や処世術みたいのも書いてみたい。

みるみ
みるみ

この手の話には多くの例外があることは分かってます。全然該当しないケースの方もおられると思いますが、どうぞやんわりとご指摘ください~

モノづくり自体で価値を生み出す時代が終わりかけている

物体を作るだけの仕事じゃ誰にも見向きもされなくなってきてるってことなんですよね。

世にモノは溢れ、必要なものはなんでもすぐに手に入る。

高品質なことに越したことはないけど、立派に長く使えるモノ(特に電気製品)にそんなに高い金を払うか?という話です。なおブランドとは違うので注意してください。iPhoneが売れるのはAppleが売っているからという理由を忘れてはいけない。

モノからサービスへ、つまり人々が価値を感じるものは有形物から無形物に移り変わってきているのは誰でも感じている通り。

それどころか今はモノすら買わずにサブスクリプションで、という時代です。車さえ存在していますからね(例:KINTO)。

price-table-subscription

サブスクリプションサービスでよくあるプラン選択画面のイメージ。最近ではどこ行ってもどんなサービスでも見かけますよね。

とかまあ色々あり、現在の製造業は「モノづくりはやめない、でも内製はしない」というのがトレンドです。

「いやそんなん昔からやろ、中国で工場作るようになったのなんていつの話や」というツッコミもあろうかと思いますけど、うーん、ここは難しいな。

順を追って話します。

まず、そもそも「生産地を海外に設けるのと生産自体を他社に外注する」のは全然別の話。この数十年で中国やタイに工場が乱立されるようになった一番分かりやすい背景は人件費の削減であることは間違いないと思いますが、これはあくまでも自社工場を設立させる場所を日本にしなくなったというだけのことでした。

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で、今回はさらにその先です。

「今までは設計は自社でやって外注するにしても生産だけ」というところだったのが、「仕様だけ作ったら設計も全て込みで量産まで丸投げ」というスタイルが主流になり始めているというわけ。

jisyakoujou-kaigai-sekkeimomarunage

中国、特に深センのあたりにこういった企業が多いようで、僕も仕事で取引したことがあります。すごい頭良い人たちという印象でした。

みるみ
みるみ

まあキッチリ完璧かというとそうでもなく、言語の壁もあってやっぱりトラブルはつきものだったけどね…。

ユーザーに与える価値はその商品が持つオリジナルなアイディアの部分、もしくは付加されるサービス系のソリューションなどではならなくなっているこの現代において、 "ガワ" を作るだけの工程にお金と時間をかけているわけにはマジでいかなくなってきたというのが問題の概要です。

うちの会社が無能なだけというのも多分にあるとは思うんですけど、中国のOEMベンダー(さっきから言ってる深センとかの企業)で開発費を見積もると自社開発に比べて桁違いに安く、試作の納品もクソ速いです。

細かいことはいいからとにかく形にしてすぐ出す!っていうのをすぐに実行してくれるのでとにかく話が早い。量産時の品質保証は頑張らなきゃいけないけど、そこがクリアできれば自社で作る意味ないよね。

ここまでが背景。

今さらですけど、今回の「製造業」はわりと「電気製品」とかに限定されているニュアンスです。

このブログで書いている「技術職」という言葉がもともと複合技術製品=電気製品とかをメインにしている通り、単品の部品などを専門に製造している業種はちょっと話が違うとは思っています。

例えば自社製ネジだけを出しているメーカーがいきなり「安く作ることにしたからよ、生産も全部中国に丸投げするわ」となったら破綻するのは目に見えています。そっちにはそっちの競合もいるわけだし。

電機メーカーは

  • 電気
  • 機構
  • ソフトウェア

という異なる専門職が集まって1つの製品を作り出す業種だからこその今回の話です。先にこの前提を説明しておくべきだったかな。

僕の会社(電機メーカー)で起きていること

というわけでうちはなんかすごいことになってます。

典型的なものづくり家電メーカーって感じの会社でしたが、今はソフトウェア系の技術者が大半を占めているような気がします。いや、ハード屋さんも絶対どっかにいるはずなんだけど全然見かけなくなったんだよなww

メーカーで「ソフト」と言えばそれはほぼほぼ

  • 組み込み屋さん
  • マイコン屋さん

とか言われるような「電気製品に直接書き込むソフトウェアを開発する人」というのが常識でした。

でも今、なぜか僕はサーバー屋とかインフラのチームにも所属しているんですよね。訳が分からない。どうしてこうなった。笑

 

2年くらい前から事業改革みたいのが盛んに行われるようになって、もう組織変更とか何回あったか数えられんくらいというのがここ最近です。

みるみ
みるみ

名刺作っても部署の名前がソッコーで変わるのでもう作るのはやめた。

そんな中、あからさまにハードウェア系の設計者は隅に追いやられていくようになりました(なった気がする)。

ここで分かることは2つです。

1.「人手」としての設計者は必要なくなってきている

僕の会社だと、基本スキルしか持っていない「頭数要員」の人はかなり肩身が狭くなっています。そう、まだ一人前未満の若手エンジニアですね。

  • 市場に類似品があるような製品の仕様設計をする
  • 回路図を設計する、基板を描く、3D CADで設計する

みたいなハードウェア系エンジニアの一般的スキルに該当するような部分しか持っていないと「この人に何やらせればいい?」となってしまうんです。だって簡単な設計なら外の人に頼めちゃうし。

もちろんハード屋さんを全員解雇しているわけではないので、それこそ「頭数要員」としてガツガツ設計するような部署も普通にまだあります。

ただ、せっかく大きいメーカーとかに入れたのに単なる量産設計スキルしか付けられないというのはキャリア的にも面白さ的にも微妙ですよね。せっかくなら新しい技術とか研究開発的な要素に触れたいものです。

hardware-engineer-basic-skills

なので逆に言うと、要素技術や研究開発としてのハードウェア技術者ならもちろんメーカーでも地位が残る可能性が高いと思います。

さっきの「回路が組める、基板が描ける、3D CADが使える」みたいな基本的スキルを持っているのは当然として、何らかの先進的な技術のスペシャリストであるとか、長年蓄えたノウハウを持っているとか、そういう人がすぐ必要ではなくなるということはないと思います。だって技術はその "人" に紐付いているから。

要は「工数の頭数に数えられてしまうような人材ではなく何かで抜きん出よう」というだけの話になってしまうのだけど、現代だと色んな背景によってハードウェア技術者はそれが顕著になってきてしまっているのでは、ということでした。

 

当然ソフトウェア開発側でも「単なるコーダーは要らん」という話になるわけだけど、ソフトウェア系の知識はある一塊を知っているだけでなんとなく「他のこともできます」という雰囲気にしやすいから生き残りやすいという風潮があります。

ムチャクチャ理論ですが、僕はこれかなり大事なポイントだと思ってます。事実それで何度も命拾い(?)してきました。

大手メーカーみたいな色んなことをやっている人たちがゾロゾロ集まっている企業において、この生き残りやすさはかなりの武器です。

2.ソフト→ハードよりハード→ソフトの方がキツい(と思う)

僕はハードをやってましたが、もともとの専攻は情報系に近いです。つまりプログラミングとかそういうやつ。今考えたら酷いもんですけど、動くものは作れたしIT系の基礎知識もありました(学生のときに基本情報も取ってた)。

なので、会社の情勢を感じ始めたタイミングで僕はいち早く「ソフトやります」と言って立ち回ったわけです。結果的には社内でも「あんたはソフトウェア系の設計者です」という認定も再度ちゃんともらえるところまで行きました。

ではハードしかやったことのない人がいきなりIT系のエンジニアとしてやっていけるかどうか。当然難しい。

40歳超えのベテランなら総合的な知識量があるからスキルチェンジも難しくないかもしれないけど(逆に年齢的に厳しい?笑)、これが20代の若手とかだとかなりキツいと思います。

特に機構屋さん。

電気とソフトウェアっていうのは学問的?にも密接な関わりがあるし、互いが互いを補いながら仕事をしていくことも普通です。

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これは今即席で考えてみた電気系分野とソフトウェア系分野の関連図ですけど、それぞれ端にあるような最も関連度が低いもの以外は、やっぱり切っても切れない関係だと思うんですよね。特に内側の要素ほど関係が深いはず。

ところが、機構屋さんはこういうとき蚊帳の外になっていることが多いです。

僕の同期でも、昨今の情勢や会社の変革を受けてどうにもならなくなってしまった機構専攻が1人おり、結局その同期は機構も電気もソフトも何にも関係ないよく分からん部署(名前聞いたけど謎だった)に飛ばされてしまいました。

みるみ
みるみ

わりと最近の話なので以降疎遠になってるんだけど、元気してるかな…。

会社が変われば、当然メーカーのエンジニアに求められるものやスキルも変わっていくわけです。

多くは少しずつ軌道修正しながら対応できるもののはずですが、変化の多い現代だといきなりデカいチェンジがやってくることも珍しくないです。僕も2年前以前はこんなことになるなんて夢にも思わなかったし。

一気にスキルチェンジしなくても、大きい会社にいるなら狙い目はたくさんある

この記事のタイトルは要約のしすぎでわりと挑戦的なものになってますけど、言いたいことはほぼそれです。

昔から「どんな技術者だろうとプログラミングはできた方がいい」とか「プログラミングはできなくとも情報系の知識を学ぶことはものすごく意義がある」とかそういう話をしてきていますが、今回の話はその最たる例なわけです。

結局のところは自分が生きるために仕事をするわけです。僕は技術職が好きですけど、仕事しなくてお金がもらえるなら技術職はせずに1日ゲームしていたいもん。しかもそれが死ぬまで約束されているならなおさらです。

というわけで、やっぱり自分の仕事を守るために自分のスキルアップをしていこうという話になるのは避けられません。

ところが、これは電機メーカーみたいな会社にいるならとりわけ難しいことではないと思ってます。

 

「うちはマウスしか作ってません」みたいな会社だと難しいけど、だいたいの大手電機メーカーは幅広いラインナップと多くのサービスを事業として持っています。そこには先行開発や要素技術の研究もあるはずだし、本当に多種多様なプロジェクトがあるんですよね。

もしあなたのまわりがこういう環境の場合、今とちょっとだけズレたチームに入るだけでうまーくスキルチェンジしていける可能性が高いです。

僕もそうやって立ち回ってきた結果、色んな分野の技術とスキルを少しずつ身につけられてきています。「浅く広く」は悪い意味に使われがちの言葉ですが、僕はとても好きです。

そういうのを何度か繰り返していくと、それらを繋ぎ合わせたときの "総合力" がどんどん上がっていき、しばらくしたら「頭数にしか数えられない設計要員」ではなくなっているはずです、きっと。

おすすめは「一人でサッと始められる部分的な学習サービス」

「とは言ってもそんなの自分で制御できないし…」とお思いのそこのあなた。少しでも自分でできることを探したいですよね。気持ちは超分かります。

そこでこれをおすすめしたい。

udemy-main-visual

オンライン学習サービスの Udemy というもの。プログラミングやITどころかありとあらゆる現場のプロによる動画講座が目白押しです。

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Udemyで勉強できる講座のジャンル。恐ろしいほどの量があることが分かります。

会社の人材育成の一環で無料で使えるチャンスがあったので登録してみたら想像以上に良かったので今もずっと使っています。個人で使う場合でも1講座買い切り~2,000円くらいなので(しょっちゅうセールやってる)、会社で対象外だったものは僕もよくお金払って利用してます。

みるみ
みるみ

ITとかプログラミング関係は会社のアカウントで受けて、デザインとかAdobeスキル系を自分で受けてます。

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「動画である」ということの勉強開始のハードルの低さはやっぱりすごくて、プログラミングをやったことがない人が家にいながら「とりあえず、とりあえず何かやらないと…」思うのをかなり助けてくれます。笑

こんなときにプログラミングスクールなんか紹介されたって「誰がそんなん行くか!」って思いますよね。でもネットだけで数千円とかで受けられるなら「ちょっといいかも」って思えません?

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ITやプログラミング初心者さんにおすすめなのは、例えばこのHTML・CSS・JavaScript入門という講座。

本当の本当にIT系が初心者なら僕はとりあえずHTMLを勧めます。ダントツで簡単だし、とにかく挫折しないことを最優先に考えたいし。

マジな話、プログラミング言語とかそんなのは本当にどうでも良くて、

  • 実際に何か作ってみて動かす経験
  • 自分で作ったという感動
  • その過程で得られる言語化できないような細かいスキル

が大事なんです。これは実務でも同じ。

だから、上記のように「初心者向けだったら何でもいいからとにかくハードルが低くて完成まで行けるものを選ぶ」という考え方がおすすめ。

この考え方を言語化して「これからプログラミングを始める人には必ず知っておいてほしいこと!」という記事も書いてみました。ぜひ読んでほしい。

で、Udemyは30日間の返金保証があるので、勉強するだけして全額返してもらうとかもまあ可能です…。笑

Udemyのオンライン講座を見てみる

簡単登録でサクッと開始、30日間の返金保証

僕も新しいプログラミング言語やフレームワークを触ってみたいとき、まずUdemy 入門用講座を受けるようになりました。これ取っ掛かりにはマジでいいと思いますよ。

こういうものを駆使して、会社の変革に負けないように安定を勝ち取ってみてください。

おわりに

なんか「僕は変化に負けてないよ」みたいな上から目線みたいになってしまっていたら申し訳ないんですけど、僕も絶賛困ってますというのは付け加えておきます。

色々やれるのは楽しいしスキルが付くのもとても嬉しいのだけど、頻繁に仕事が変わるというのはやっぱり普通にストレスです。人も変わるからね(っていうかこっちか?)。

僕もまだ若手だし「浅く広く」を武器にする建前は十分通じるわけだけど、この先どうしようかなーという漠然とした不安がないと言えば嘘になります。まあどうにかなるかな~とは思ってるけど。

エンジニアたるもの研鑽は不可欠。

みなさん、一緒に頑張っていきませう。

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ブロガー、エンジニア。

詳しいプロフィールはこのページで色々書いてます。もやってます。

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