毎日同じようなExcel作業や事務作業ばっかりな仕事、嫌ですよね。いや、マジで普通に嫌ですよね。分かります。
僕も昔に営業職をやっていたときがあって、そのときは毎週の売り上げまとめ+報告資料作成みたいな典型的なアレをやってたんですよ。「週イチだからいいか」と思ってたら、想像の遥か斜め上でめんどくさい。自分の収入が増えるわけでもないのにモチベーションなんか上がるわけがない…。
というわけで、そんなあなたには技術職がおすすめ!
中でも「ITエンジニア」などではなくて「メーカーでものづくり」をする技術者が特に良いと思ってます。
今回は「仕事における定型業務について」フォーカスを当て、技術職を考えてみることにしましょう。
なぜ"つまらなくて刺激のない仕事"が増えてしまうのか
ちょっと固い話題になっちゃう気もしますが、まずは定型業務というもの自体について考察してみたい。だいぶ僕の意見が介入してますが、適当に読み飛ばしながらどうぞ。
まず、定型業務というものは2種類あると思ってます。
- 業務の中心となる仕事(=利益を生み出す仕事)がたまたま定型的なものだった
- 本来ビジネスには必要のない要素、事務処理
超シンプル。なんにも珍しいことは言ってませんね。
1つめは、例えば「出版物の編集作業」などはどうでしょう。
書籍や誌面、もしくは電子テキストかもしれませんが、これらは原稿が精査・編集され、そして投稿や出版という形になります。しかしそこでの工程はクリエイティブなものではなくて、どちらかというと定型的な業務に近そうです。
僕もブログの原稿を書いた後の編集作業は別でまとめてやってるんですけど、毎度「できれば簡略化したいな~」なんて思ってます。でも記事のクオリティに直接関与するし、これは必要な業務で間違いない。
対して2つめはさらに簡単。「単なる事務仕事」です。
交通費の精算にはじまり、日々の勤怠入力やらなんちゃら申請やら経費や予算のうんたら~~~とか。
こういうのって、厳密に言えばお金を生むビジネスとは直接的に関わりのない作業です。効率化したりミスを防いだりするために組織内でシステム化されているだけで、本質的には不要な仕事なわけです。
ちなみに「間接部門系の仕事」がどっちに入るかはときによりけりだと思います。例えば経理や法務の仕事はそれ自体がキャッシュを生み出す仕事ではないけれども、ビジネスに必要のないレベルとは思えません。彼らも専門家ですし、誰でもできる事務処理ではないですからね。
定型業務が持つ2種類の姿が分かりましたが、ここまで来るとあとは簡単です。
- ビジネス上必要な作業ならそれはもう仕方がない。その定型業務が嫌なら仕事を変えるしかない
- 事務仕事に関しては、多かれ少なかれ全ての職業にあると考えるべき
こんだけ。
実態はとても分かりやすいものでしたね。
さて、そしたらようやく話が技術職へと進みます。
ものづくりで定型業務、要る?
「技術職は定型業務が少ない?」と言われるゆえんは、①にあたる「メイン業務での単調な仕事」がほぼないからです。
特にものづくりという仕事は「今までにないものを生み出す」のが仕事の軸になるので、必然的に定型的な業務が減っていきます。
そもそも「同じ作業」があまりない気がしますし、技術職って基本の流れがもう「考える→実験/テスト→評価/考察」っていうPDCA回しまくりの仕事なので、"定型"になんかなり得ないんですよね。
僕が子供の頃から思っていた「仕事」というワード、概念に対するイメージはひたすら机に向かってつまらない作業を延々とする図でしたが、

こう。
自分がメーカーに技術者として就職してみて思うのは「こんなに自分で考えて進めていける仕事ってあるんだ!!」というものでした。

思いついたアイデアを確かめるために自分で電子工作をして実験データを取ったり…などなど。
まあシンプルに「楽しい」という感じ!黙々と同じ作業をするんではなく、その時々によって変わる状況に逐一対応していける面白さみたいのがあります。
はい。
で、お察しの通り②にあたる事務仕事の方は技術職でも当然存在します。これは当然。
むしろここは職種で分類するのがナンセンスなくらいで、同じ部署やチームでだってその事務仕事の量は千差万別でしょう。ましてや会社が違えば論外です。
なので、組織に雇われて仕事をする以上ここはある程度諦めるしかないです。でも交通費精算をしないと自分が赤字になっちゃうし、そういう風にひねくれてでもモチベを上げるしかないですね。笑
実際の仕事内容の例:技術職としての仕事とつまらん事務仕事の割合
参考になるかはさておき、イメージを持ってもらうためにも、僕の実例で「定型業務」を挙げてみます。
ではまずは、一応①にあたる方もないかチェック。…あるのか?笑
- グループやチームでの進捗報告
- 新規アイデア発掘会
- 委員や係の仕事
無理やり書いてみたのであれですが…。
例えば進捗報告。でもこれも、うざったい朝礼みたいなことをやっているわけではありません。決まったスパンの間での報告をExcelの1マスに書いてあとはちょろっと説明するだけ、とかそんな感じです。全然許せる。
新規アイデア発掘会っていうのは、「社内でなんか新しいネタを出そうぜ!」みたいなやつなんだけど、定期的にやるわりには成果が出なくて形骸化しつつあるので①の無駄な例として挙げてみました。笑そろそろあの会議潰したい
委員や係の仕事というのは、他の会社でもやっぱりよくあるんですかね??こんな話は誰ともしたことないので不明ですが、中には鬼のようにめんどくさい仕事もあるので見事ランクイン。なるべく言い訳してサボってます。

書いてて気付きましたが、よくある「朝礼でのニュース発表」みたいなやつも典型的な要らないだけのイベントですよね。幸いそういうのも僕は一切ないので助かってますが、それはもう②にすら該当しないレベル…。
②の事務仕事は、おそらくみなさんが日々行っているものとほぼ同じでしょう。
- 交通費の精算
- 購買業務(技術職での「調達」の意味というより、単なる買い物に近いほうです)
- 固定資産の管理(★)
- 測定器の校正やその管理(★)
- 残業や休日等の就労管理
多いのはやっぱりお金関係。特に部品や実験用の工具、消耗品や電気製品などモノを買うことが多いので、その申請やら経費精算やら予算の作成やらみたいのはけっこうやってる気がします。
★を付けた2つは技術職ならではな気がしますので簡単に説明。
ものづくりの会社では大きな装置みたいなものを使うことがやっぱり多くて、それがその辺に山ほど転がってるんですよね。その管理に係る仕事量も結構なものがあるというわけです。おおもとの全体管理は専門の部署がやっているけど、普段の管理は僕ら技術の人間がそれぞれ担当に付いています。場合によってはまあまあな工数がかかります。
それ以外は会社から来るありとあらゆるどうでもいい作業の数々ですが、まあ僕はそういうのは休憩だと思って超ダラダラやることもよくあります。笑
これらは、①+②で多く見積もっても全体の仕事量の10%もいかないと思います。体感で。
残りのメイン業務90%は、
- 考える時間:30%
- 相談・打ち合わせ・人としゃべる時間:20%
- 手を動かして設計や試作など実作業をする時間:40%
という感じ。
もちろんプロジェクトのタイミングや所属するチームによって全く違うというのは前提とした上でですよ。最近の僕の仕事の傾向は上記のような感じ、というだけです。例えば以前には朝8時~夜xx時まで100%基板の図面を引きまくってた、なんてときも当然ありました。
というわけで、相変わらず何の参考にもならない僕の例で恐縮でしたが、定型業務とそれ以外の業務との割合のイメージは付いたでしょうか!!(無理やり)
新しいことが好きな人は技術職を検討してみては!

※定型業務が少なそうなイメージ図
以上、「定型業務」というよく登場するわりには謎な言葉について少し解説してみました。
とにかく僕が言いたいのはこれだけ。
やっていて楽しくないような仕事、ましてや収益を生むことに繋がってすらいない仕事で消耗している方は、今すぐに、1秒でも速く転職すべきです。
僕の知り合いでも
- 「1日適当に座ってるだけでヒマしてる」と笑顔で語る新卒の後輩
- 「先輩やお客さんに怒られたりしまくりだけどやりがいあるんだよね(疲弊顔)」と言う営業職の友人(それお前のこと心配なんだけど…!)
- 「福利厚生がしっかりしていて、残業がなければあとは楽な事務職に就ければいい」と就活しているという学生の知り合い
などなどいるんですが…。それ絶対自分のことだましだましに納得させようとしてない!?
って思うんです…。もちろん100%そうじゃないとは思うんですけど…。
このブログで何度も言っているように、未経験でも技術職への就職は本当に可能です。現役エンジニアの僕が言うんだから間違いありません。
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それでもまだ「スキルや専門知識についてが不安…!」という方はぜひ下記記事を読んでみてください。なにかあなたにも引っかかるところがあるはず。
もしもご自分の仕事に少しでもつまらなさを感じていたら、それはぜひ他へのキャリア転換へと向かうべきチャンスです。現代はキャリアアップのために転職するのが普通の世の中になってきましたから、思っているよりハードルは全然低いですよ。
この記事がどなたかの気付きになれば幸いです!
お読みいただきありがとうございました。