もしあなたが「手に職をつけたい」と考えて「技術職ってなんなのか気になり始めている」という状態である場合、この記事はとてもあなたの助けになるはず。
書いてある内容は以下です。
- 技術職って一体何なの?
- 「開発」とか「設計」って実際なにやってんの?
- 会社の種類、待遇や働き方などワークライフについて
- 技術職やってみたいんだけどどうすればいいの!
など 4つ の内容を主軸にした構成。
転職/就職するときに「実際にどんな雰囲気で何をやっているかちゃんと知っておきたい」という気持ち、めちゃめちゃ分かります。
しかも実際にエンジニアとして仕事をしている僕ら側としても、
「お前どんな仕事してんの?」
「技術職だよ」
「???」
みたいになっていつも悲しくなる→どういう職業なのかちゃんと伝えたいという意図があります。
というわけで、現役で大手電機メーカー技術職をやっている僕が
- リアルに!
- 分かりやすく!
噛み砕いて説明しています。この記事、及びリンクされている各種関連記事を一通り読んでいただければかなり具体的なイメージが湧くかと思います~
つまらない概要的な記事にならないようにするため、基本的に僕の経験や主観イメージがベースになっています(これはこのブログ全体で心がけていることなんですけど)。
一般論やWikipedia的な記事を求めている方には合わないかと思います。そっ閉じしてください。
では!
技術職とは?|定義や種類、それぞれの違いについて
技術職とは
数学や理科、情報工学など理系学問をもとにした知識を駆使して「開発・設計」を行ったり、保守/運用/修理/メンテナンスなどのために手技的なスキルによって問題解決にあたるような仕事
のことを言います。無理やり言語化してみたけど、まあこんな定義には意味は全くないです。
話される場所や文脈、もしくは時代によっても「技術職」という言葉が持つ意味は変わりまくると僕自身すごく感じてます。
それらを少し体系的に理解していきましょう。
技術職の種類と一覧、世間一般での認識
技術職は「理系っぽい感じ」は含んではいるものの、「専門的なことをする人」という意味でもよく使われる分類なので、実際に世間で言われている仕事の種類は多岐に渡ります。
ここでは、意味的に理解しやすい4つの分類を紹介してみます。
- メーカー(電気製品)に勤めてものづくりに従事する「ハードウェア系技術職」
- プログラミングなどコンピュータ系のスキルで戦う「IT系技術職」
- 化学・食品・産業製品・薬学など電気製品ジャンルとは「別の開発職系」
- 住居や建物の設計などに関わる「建築系技術職」
どれも「理系的な何か」が絡んでいそうなことが分かりますよね。
例えば「ネイリスト」は専門的な技術(手技)が必要とされるもの、技術職とは言われないですよね。僕もこれはさすがに違うと思う。でも「専門職」ならイイ感じです。なんとなーくの棲み分け、分かります??
その他、以降この記事を読み進めていただくにあたって前提としておきたいことがあるので2つだけ説明します。
1.IT系エンジニアとの関係
さっきの4つでいう2番目にあたりますが、いわゆる
- プログラマー
- SE(システムエンジニア)
などと呼ばれる人たちが最近はとても多いですね。プログラミング需要(と人気)の高まりは間違いなく過去最高レベルだと思います。
この流行りも関係してか、単に「エンジニア」と言ったときはIT系のエンジニアを指すことが多いとすごく感じています。
これには色んな背景があって、
- ものづくり業(メーカー)という会社の体質
- 世界全体での需要の変化
などが大きな要因かと。
特に日本の電機メーカーがそうなんですけど、社員の年齢層が高く(=おっさんが多い)、技術資産が人に依存しがちな傾向があるという性質により、随分と時代の潮流からおいてけぼりを食らっています。
ただしこれは悪いことではなくて、むしろ僕はすごい感動した体験とか色々あるんです。詳しい話は割愛するので、気になる方はおっさんってすげぇの記事をどうぞ。
同じ技術職、しかも特に「エンジニア」と言われることが多い
- ハードウェア系(ものづくり系)
- IT系
の2つですが、この違いは知れば知るほど面白いものがあります。僕は本業でも副業でもどちらの人種とも深く関わってますけど人間のタイプも明らかに傾向が違うので興味深いです。
もちろんどっちが良い/悪いじゃないですよ!僕はわりとハイブリッドタイプだと思います(技術スキルはさておき…)
このブログ「みるめも」では比較的ITエンジニア的な内容もまあまあ取り上げています。例えば以下のITエンジニアの仕事の種類10選などはよく読まれています!
2.この記事では「ものづくりに関わるエンジニア」を中心に取り上げます
「技術職」に対して色々言ってきましたが、最終的な結論は以下です。
この記事では「ものづくりに関わるエンジニア」について色んなことをリアルにお伝えしますよ
という感じ!
「なんとなく技術職ってどんなものか知りたいな~」
と思っていたあなたが、もし漠然とものづくりなどハードウェア系に興味を持っていたならこの記事をそのまま読み進めればOK。
逆に
「プログラミングとか興味あったんだけどな…?」
という場合は、さっきのITエンジニアの仕事の種類10選などの記事や、下記のような記事も今後の方針検討のお役に立てるかもしれません。
とは言うものの、それぞれの考え方やスキル/知識は突き詰めていけばどれも大差ありません。
大切なのは自分が興味を持って成長していけるかどうかで、「技術を楽しみながら身に付けていける熱意があるか」に尽きると思います。新しい刺激が好きな人には総じておすすめしたいのが技術職です!
僕自身、最近は本業もソフト寄り(IT系)になっていてものづくり以外にも色々やるようになってきました。楽しい。
メーカー(製造業)での技術職にはどんな種類がある?
というわけで「技術職とは?」の延長線上で、「メーカー(製造業)での技術職にはどんな種類があるか」も概要を紹介しておきましょう。
ものづくりに関わる代表的な技術系職種を5つピックアップしてみました。
- 開発/設計/研究
- 生産技術
- 品質保証
- 調達
- 特許・法規関連などその他
これらは(それなりな規模の)モノを作っているメーカーには必ず存在している部署で、そのまま「職種」とも言えます。
社内ではだいたい
- 「技術」の人
- そうじゃない人
みたいな呼ばれ方がよくするんですが、今回の5つは前者にあたるわけですね。ちなみに「そうじゃない人」とは総務や経理など間接部門のことを言います。
この中で最も分かりやすいのはやっぱり「開発/設計/研究」の部分で、いわゆる「エンジニア」って感じだと思います。
僕も長らく開発部門ですし、次からの章でも大きく取り上げて紹介しますよー!
ネットを見ていると「技術職と技能職の違いってなに?」という僕らが考えたこともないような質問がかなり溢れていて驚きました。
そもそも技能職なんて言葉は身の回りで一度たりとも聞いたことがないというのが正直なところで、たぶん僕のまわりの人に聞いても「何それマッサージ師?」みたいな感じな気がします。
一応一般的な回答を置いておきます。(やや僕の主観が入ってますけど…)
- 技術職:「頭」をメインに使う仕事。高い知識力と経験やノウハウが武器になる。この記事やブログ全体で扱っている内容
- 技能職:「手」をメインに使う仕事。もっと言うと生産のライン工を限定的に指すことも多い
もしものづくり業界で技能職と聞いたら生産部門、製造部門でのラインに立つ方たち、と考えると分かりやすいかと思います。
開発職/設計職とは?|専門分野や実際の仕事内容について
つまらない言葉の定義やら何やらみたいな話が続いてましたが、ここからは実際の仕事内容とかについて!
内容はさっきの部署(職種)でいう「開発/設計系」にフォーカスします。
ものづくりに関わる技術者の専門分野・専攻
まずですね、技術者の"世界観"みたいな紹介をしたい。
具体的に言うと、技術職としての専門分野についてです。
メーカーの技術者はこの3つに大別されます。
- 電気系
- 機械/機構系
- ソフト系
これは単なる「あなたは何学部出身?」みたいなレベルではなく、「年齢の次に訊かれるようなレベルで共通的な概念」です。
例えばこんな感じ。
「やあ!君が みるみ くんね!」
「お世話になります~」
「年いくつ?ソフト屋さん?」
「◯◯歳です、うーん今のメインはソフトかな…?」
みたいな。
この「◯◯屋」という呼び方もよく言われるワードで、
- 電気屋さん
- 機構屋さん
とか、あとは
- ハード屋
- ソフト屋
みたいな言い方もしょっちゅうしますね。
普通に万国共通な雰囲気があるし、外国のメーカーや現地法人(自社グループの人)の人と話しても世間話的にイケちゃう感じです。
まずはこの独特な(?)「3つの専門分野で成り立っている」という世界観を伝えたい!
「入ってみたら当然すぎる世界なのに、入るまでは想像もつかないようなこと」みたいのをやっぱりこのブログでも伝えてみたいんですよね~
「ものづくり」という言葉自体も現代では電気製品寄りなイメージが強いということもあり、
「エンジニア」ではなく「技術職」という言葉がハード系、ものづくり系などを指すことが多い
→そうなると「電気・機構・ソフト」の分類になる
→「技術職」というと「あなたの専門は3つのうちどれ?」
とすぐ話が通じるので覚えておくとおすすめ。
で、中身はというとそのまんまです。
- 電気系:回路設計や基板設計、その他デバイスや制御系なども含む
- 機械/機構系:製品の筐体設計や物理的な機構設計、組み立てやPoC(※デモ機みたいなもの)設計など
- ソフト系:主に組み込みソフトウェア開発。モノが主役ではないプロジェクトの場合は輝かしい舞台が与えられる(笑)
ものづくりでも当然ソフト屋さんが居ますが、彼らが開発/設計するのは一般的なITエンジニアのプログラムとはちょっと違います。
「組み込みソフトウェア」といって、電気製品に直接組み込まれて使われる「目に見えないプログラム」です。普通のプログラミングとはどんな違いがあるのか?が興味ある方は下記の記事をどうぞ。
開発/設計のリアルな仕事内容!
実際の仕事内容のイメージや雰囲気も頑張って伝えてみます。
特に「開発とか設計ってよく言うけど実際何をどうやってんのよ」という疑問に対して具体的に答えたいなと。
まずは実際によくある作業を10個紹介!
- 詳細設計:図面を引いたり描いたり…
- 部品選定:実は技術職でも外の人とよく会います
- 不具合解析:作るばかりではなくて、戻る作業も大切
- 測定・評価:技術職の基本はデータ取りから
- 新規技術開発:実現したいことに対して課題を解決していく
- 治具の作製:開発/設計職の仕事自体のために必要なものを作る
- DR(デザインレビュー):誰かが設計したものをみんなでチェックする
- 出図:GOが出た図面を他社や他部門へ渡す
- 試作:量産に向けた一定のステップが存在する
- 量産設計:どうやってたくさん作れるようにするか?を考える
粒度はバラバラなので、
- それぞれの作業の中に存在するような小さな概念
もあれば
- それ1つに対して大きな期間で対応するようなもの
も混ざっていることには注意して欲しいです。
例えば「測定・評価」。
エンジニアたるものデータが取れなきゃ話になりません。議論もできない。
プログラムは「インプットに対して常にアウトプットが一定」という絶対的なアドバンテージがあるのに対し、モノ(部品)が絡むと色々な要素により何が起きるか分からなくなります。
- 部品の特性
- 温湿度環境
などが大きな要因ですが、これらひとつひとつに対して丁寧にデータを取っていきます。それ以外にも「新しいアイデアの効果はどうかな?」みたいな試行錯誤系の実験も多いです。
これらの作業を見て「ダルそう」と思った方は技術職には向いていないと思います。こうやって1つずつ数字を集めていく過程を楽しいと思えるのがエンジニアであり、技術職の醍醐味だと僕は思います。
僕の個人的な意見に見えると思いますが、まわりの人(ベテランのおじさん含む)に聞いてもみんな同じことを言いますよ!
それに対し、「量産設計」という項目も入れてみました。
ものづくりにはある程度決まったプロセスがあり、それは
- 企画・技術成立性確認
- 試作
- 量産設計
みたいな感じです(時と場合によって大きく変動する)。
このうち、僕ら開発/設計系の職種が関わる仕事は「量産設計」前と後で性質が大きく変わります。
「モノを作る」つまり「生産する」という作業は、みなさんが思っている以上に大変で壮大な作業です。デキのいい試作品を1つだけ作り上げるのと、それを大量に生産できるよう自動化するのはワケが違います。
みなさんがイメージする「開発」とか「設計」っていう仕事は主に量産設計より前の感じ。で、それを安定してたくさん生産できるような仕組みを作るのが量産設計ということです。
これによって初めてメーカーとして成立するわけですね。
最も分かりやすいのは1番最初に挙げた「詳細設計」でしょう!
仕様検討など頭を使ったり情報整理したりする作業も含みますが、ここでは主に「実際に生産に使うための図面(設計図)を作成する作業」にフォーカスしています。
「図面を引く」というのはやっぱり僕らの中でも"華形"というか、なんというか"メイン"なのかな、やっぱり。
あえてフワフワ例えてみます。
「あいつ最近忙しそうだよね」
「基板描いてる(※)らしいよ、来週に出図(※)だって」
みたいな感じ。(全然伝わんねぇな…笑)
※「基板を描く」とは電気系の図面の1つである「基板図」を作成する作業のこと。
※「出図」とは完成した図面を各メーカーにアウトプットすること。それによって素の基板を作ってもらったり、板金を金型で打ってもらったりする。
考えたアイデアをモノとして具現化するためには図面(仕様)が必要で、その「詳細設計」を目的として他の9個の仕事などが付随してくる、みたいに考えると分かりやすいと思います。
このような感じで、10個それぞれについて詳しく解説した記事が こちら!
これらを読んでいただくと一通りのイメージがかなり湧くかと思うのでぜひどうぞ!
僕はこういう仕事をしてます
この章のまとめ的なものも兼ねて、僕の仕事の様子を紹介してここは終わりにします。
僕は入社して以来、長らく「要素技術開発」系の部署におります。
最初に紹介した「5つの部署(職種)」でいうとバッチリ「開発/設計/研究開発」の部分に該当するもので、その中でも「商品自体の設計をガリガリやるというより汎用的なキー技術の開発」というイメージです。
これは開発系の部署の中でもすごく旨味のある仕事だと思っていて、実際ここに長く居られて本当に良かったなあと思っています。
じっくりと技術に向き合ってスキルアップしていけるという意義が大きく、しかしそれでいて実際の商品開発寄りな側面も楽しめるという一挙両得感をいただけます。
詳しくは下記の記事でどうぞ。
また、ここまでを読んで
「それって研究開発部的な感じなの?」
と思った方は鋭いです。
世間一般での人材募集や職種の名称でもなぜか「研究開発」は特別視されがちですが、中身を見るとそこまで性質が変わっているとは思えません(少なくとも僕の会社は)。
「要素技術開発」はこういった研究開発的なノリを多く含んでいるので、
こういった関係性がありそうということが見えてきますね。
会社の待遇や昇進、スキルアップは?|技術職の働き方について
ここでは「働き方系」の話についてまとめています。「職業としてどうなの?」という感じ。
いくら分野的に興味あることであっても、毎日やる実際の仕事となると気になるはずだし気にするべき…、と思います。
普段のワークライフ、特に「時間」に関わること
仕事など働く上で気になる話題といえばやっぱり「時間」ですよね。
就労時間、残業、通勤時間、時間あたりの賃金…。働く上での様々な要素は全て時間の概念で説明がつきます(個人的意見です)。
というわけで今回は3つ取り上げてみます。
- 普段の就業スタイルについて
- 残業のこと
- 打ち合わせとか普段の雑務とかの時間について
1.普段の就業スタイル
言わずもがなですが、ここに限らず働き方系の話題は会社によるところが大きいです。しかし「ものづくり業に間違いなく存在する傾向」というのは知っているつもりですので、それがベースになっているとご理解ください。
技術職はその性質上、フレックスタイム制など自由な働き方ができる風土がかなり強いです。
フレックスタイム制とは「ある決まった時間さえ会社に居ればいつ出社していつ帰ってもいい」という仕組みのこと。
仕事はチームでしますし「エンジニアは技術よりコミュニケーションが大事!」などと言われて久しいということもあり、基本的には個人プレイではなく人と協調して仕事をするわけですが、そうは言っても与えられたタスクを各人がこなすことによってプロジェクトは前に進みます。
つまり、それぞれが責任を持ってタスクを実行できるなら仕事の進め方に関してそれなりの裁量を与えてもらえるということ。これは技術職の大きなメリットと思っています。
僕はよく技術職の仕事の雰囲気を「大学の研究室みたいだよ」と説明しますが、まさに「いつ来て自分の好きな研究(仕事)をしていつ帰ってもいい」という環境と似ています。
ブラック研究室にいた人はあしからず…。
この"自由感"が「仕事をしている」という感覚を減らしてくれるため、純粋に毎日が(いくらか)楽しく感じられる。うーん、この感覚を体験しちゃうと「毎日スーツ着てオフィス行く」みたいな普通の仕事はできないな!!
例えば同じメーカー勤めでも、前述した「技術」にあたる人(間接部門系以外)はフレックスOKなのに間接部門系の人は「定時~定時」がルールになっているということもよくあります。
もちろんそれぞれに意味があってそうなっていますが、僕の性格には技術職のフリーダムさがよく合っていると思っています。
この件については下記の記事もどうぞ。
2.残業
残業についても一応見出しを設けてみたものの、これは会社によって違うどころか部署、チーム、時期、プロジェクト次第で変わりまくるので一概に言えることは全くないと思います。
とはいえ、「こういうときはこういう傾向があるよ」というくらいならやっぱりあります。
誤解を恐れずシンプルに伝えるなら、
- 発売サイクルがある商品設計部門は多め
- 研究開発寄りな部門は比較的ゆるめ
- その他の部署(生技・品証など)はケースバイケース
みたいな感じでしょうか。
ちなみに僕の最高記録は月70時間。世間のブラック自慢に比べたらクソ雑魚ですが、これでも帰り道の運転では何度か寝落ちして死にかけてますw
3.打ち合わせとか普段の雑務とかの時間
「時間」で気になることと言えばさ、打ち合わせがあるよね。
世界で最も無駄なことの1つだと思ってますが、意味のない長い会議というのはどうやってもなくなりません。「会議をなくすためにはどうすればいいんだ?」って言って会議が始まるくらいだからね。
しかし。
そういう打ち合わせが長くなるかどうかは人(開催者、進行役)に依存するというのが僕の意見です。
- 明確化された会議の目的
- 資料などの適切な準備
- 進行のためのファシリテーションスキル
これらの要素が揃ってさえいればほとんどの打ち合わせはすぐに終わります。というわけで「技術職だから打ち合わせは◯◯です」みたいなことは言えません。
参加者に延々としゃべり続けるヤバい奴がいる場合は除く…!!!
ところが、これら「一般的な打ち合わせ」はそれで解決できるものの、それ以外にエンジニアならではの技術的な意味を持つ会議というのもあり、これらはちとやっかいです。
多くは
- レビュー
- デザインレビュー(DR)
などと呼ばれ、「設計した内容が技術的に問題ないかをみんなでチェックする」という会議は頻繁に行われています。
これらはどうしても内容次第で時間がかかってしまうため、進行役がどんなに口が達者だろうがかかるものはかかります。
とはいえこれは「技術的な検討をする時間」なので、僕は普通の話し合い的な会議よりは全然嫌いな時間じゃないです。
その他にも
- DRBFM
- FTA
- FMEA
など、多くの「技術的手法」は存在していて、こういった問題解決手法を学べるのも技術職のメリットでしょう。日常で応用できる考え方はめちゃめちゃ多いです。
これについては物事の考え方やシンキングツール7選という記事を併せておすすめしておきます。よく読まれてます。
「時間」について色々紹介しました。
最後にもうひとつ、技術職は定型業務が少なくて新しい刺激が多いという話もしておきたい!
これは僕が日頃思うシンプルなメリットですが、やっぱり
- 総合職
- 一般職
- 事務職
などとカテゴライズされる仕事に比べたら遥かに定型的なつまらない仕事が少なく、知的好奇心を満たしてくれる楽しい時間が多いと思います。
専門的な仕事を目指す人が言う多くの理由は
「手に職をつけたい」
ということと同じくらい
「やりがいのある仕事をしたい」
であると言います。
これは間違いないと思っていて、僕も「この仕事で良かったなあ」といつも感じるゆえんでもあります。
役職や昇進、スキルレベルなどについて
よく聞く話ですが「技術をやりたいのに管理職をやらされることになり、給料は上がったけどつまらなくなった」みたいなパターン、ありますよね。
「ありますよね」っていうか、僕の周りでは少なくとも「やりたくないのに管理職をやっている人」はいないように見えますが、ずっと技術職として現場にいられるのか?というのは気になることではありますよね。
ちなみに「管理職になりたいのに昇進できない悲しいおじさん」は何人も見てます…。
こういった話題含め、「エンジニアの年齢に対する、役職や技術スキルのイメージ」というものをまとめてみました。
要点だけまとめると、
- ハードウェア技術者は年齢とスキルが比例しやすい、会社のメインパワーになるのは30代中盤~40代中盤くらい
- 若手や新人は雑用係ではない、しかし転がっているチャンスやスキルアップの機会を活かせるかはその人次第
- 最後の最後まで技術職として現場に居たいなら「突出したスペシャリスト」になるか「それなりに現場で残れるけど微妙な扱いをされる人」になるしかない
です。
最後の「微妙な扱いをされる人」は、有り体に言うと「スペシャリスト以外はほぼ何らかの管理職になるのが普通のルートなので、そうではない人は"そういう人"に見られやすい」ということ。
ここは内容的にもあまり言うと批判も多く頂戴しそうなので、このくらいにしておきます。
※僕自信はこの話題について批判的なスタンスなどということでは全くありません。経験から感じたことを正直に書いているだけです。
会社の選び方、給料や待遇などについて
メーカーや技術職メインの会社そのものに対しての意見というか考え方というか、そういうのも紹介しまーす!
嬉しいことに、このブログを読んでくれた方から「会社の選び方はありますか?」といったご質問をいただくことがあります。
それに対するなんとなくの回答ということで、とりあえず大まかに2つご説明。
- 「大手と中小どっちがいいですか問題」は自分の性格や考え方によって決めるべき
- ものづくりがやりたくてメーカーを目指すなら、BtoBじゃなくてBtoCでモノを作っている会社に入るべき
1つめはとても難しい問題なんですが、これはエンジニアというものは他の職業と違って「大手最強説がちょっと弱い」という側面があることに起因しています。
待遇や働きやすさを優先させたら僕も大手を勧めたいところですが、エンジニアは自分のスキルアップが飯のタネになるゆえ、成長量で比較した場合は中小企業に軍配が上がることもあると思ってるんです。
ただし、ものづくりだけに限ってメーカーで働きたいなら大手をおすすめします。
- 会社にある物資の規模、投資規模で仕事の面白さが桁違いに変わる
- 最もやりがいとなる「作ったものが世に出る喜び」を量・質ともに得やすい
などが理由です。
これは下記の記事でかなり詳しく比較をして僕なりの結論を導出してみているので、ぜひ読んで欲しいです。あえてですが見にくい表でダーッと書いてます。
2つめ、「BtoBじゃなくてBtoCがおすすめ」ですが、これも今の結論と関連しています。
ものづくりのやりがいって「作ったものが実際に多くの人に手に渡るのを見られる」ことにあると思うんですが、やっぱりこれはBtoC商品、つまり一般のお客さんに広く売られるからこそ楽しめる幸せじゃないでしょうか。
BtoBで企業がお客さんの場合って、それはちょっと弱まりますよね。
もちろんこれはこれで良さがありますよ!僕も経験がありますが「有名なあの商品のあの部分は実は自分が設計したんだぜ~」みたいな感じです。笑
あとお金。
結局職業選びなので最後はお金なんですけど、これはまあさすがに言及できることがないです。笑
自分の会社の給与体系とか僕が実際にどれくらいもらっているか公開してみるとか色々考えたんですけど、会社によって差がありすぎて需要はほぼないだろうと考え、やめてます。実際は自分の会社の給与体系すら全く理解できていないから
しばらく様子見て何か良い記事ネタとか思いついたらご紹介します~
最後!
最後はこの記事の一番最初にも言った「手に職をつけたい」という話。
エンジニアの最大の魅力は「仕事をしながら一生使えるスキルを常に習得し続けられる」という成長の楽しさだと思ってますが、これを味わうためには「会社のために働くからお金をもらえる」という考え方を捨てる必要があると思っています。
というのも、技術を持っていれば会社なんてどこでもいいし、なんならなくてもいいからです。
フリーランスも随分流行ってきましたけど、これってまさに今の時代とマッチした結果の現象ですよね?
当然「自分で仕事を取って完遂する能力」も求められますけど、いや、そこまでできたらもう人生として十分すぎると思いません??
せっかくならそういうものを目指そうよ! |
というのが僕の考えです。
以上、「会社」とか「働き方」とかについての解説でしたー!
技術職になるためには?|未経験での応募や就活のための個人的意見
「技術職とは?」というテーマでこれまでずーーっと書いてきましたが、最後は一歩進んで「技術職が気になり始めたんだけど具体的にはどうすればいい?」という話をしてみます。ちょびっとだけね。
未経験者はどうやって技術職を目指す?
今回の記事しかり、僕はポジショントークをしているつもりは全くないです。
だとしたら、なぜこんなにも魅力だらけの仕事なのにみんなやりたがらないんでしょう?
答えは簡単、専門職は「未経験だと門前払いされるだろう」という固定観念によってチャレンジする人すら少ないからです。
しかしこれは当然のこと。僕だって「明日から美容院でお客さんの髪の毛切ってね」って言われたら泣きます。
でも安心してください。
技術職へ転職/新卒入社するのは未経験者でも全然問題ないと僕は考えています。
この理由を短くまとめるのはかなり難しいんですけど、無理やり書いてみます。
- そもそも入社前の人間に実務で使う専門技術なんか期待されていない
- それらよりもっと大事な「基本的な物の考え方」や「人間的スキル」がある
- ノー勉のクソ学生だった僕でも大手に入社できている
みたいな感じ。最後に突っ込む気も起きないようなのも混ざってますが一応この後説明します。。
よく考えたら美容院は専門学校もあるし例えとしては微妙だったな…!
まず1つめ、「会社が求めているのは専門的なスキルよりもっとそれ以前の話」という件です。
これは僕も入社して結構経ってから気付き始めたことでした。「土台として基本的な理系能力(数学とか基礎的な理科とか)があれば誰でも仕事できるじゃん」と思ったのと同時に、「これ"分野に対する興味"がないと詰むな」とも思いました。
当然例外はあります。例えば「もともとエンジニアだった人が技術職として転職を希望してくる」なら、当然「あなたはどんな経験をしてきて、何ができるの?」ということに主眼が置かれます。
今回の話は20代など若手の中途採用、新卒の就活などのイメージと思うといいかと!
さらに言うと、「資格なんかなくたっていいしそんなことに時間を使うのは無駄」とさえ思っている、ということを言っているのが上記の記事です。
やや批判的な内容なのであまり推したくはないんですが、資格を持っていようがいなかろうが、面接で「熱意」と「人間」を伝えられれば問題はないというのが僕の考え。
これは僕が就活のために取った資格(基本情報)が面接担当者に全く認知されていなかったという悲しい偶然によるものが大きい気がしています…。
ちなみにもし「どうしても資格は取りたい!」というのならおすすめしているのが3つだけあって、
となっています。資格の勉強にはスタディングというツール(アプリ)がおすすめ。基本情報技術者と危険物取扱者のプロによる講座がオンラインで受講できます。
最後、この記事は「実際の面接でどう戦うべきか?」を具体的に考えてみたもの。
3つの要点は
- その技術・業界に興味がある理由を納得性を持って説明できますか?
- 面接中にあなたが心がけるべき話し方
- 持っている武器は本当に全部把握できている?
です。
さっきからも言っている「専門知識よりもっと大事な部分を語れ」という話にも関連するイメージですね。
ちなみにこれは新卒で就活する学生さんにもめちゃめちゃ効果があると思います。
ぜひ転職/就職活動の参考にしてみてください!
新卒の就活は「人間アピール」をガンガンしよう
さっきからちらちら登場している「新卒での就活」ですが、これは転職活動で技術職を目指すのとは全く違う話です。
転職以上に
- 技術スキルなんてどうでもいい
- 面接のクオリティアップだけで内定は取れる
と思っています。
僕はかなりちゃらんぽらんしていた学生なので情報系の大学3年にもなってポインタが分からないという有り得ない感じでしたが、口だけは達者なので適当にベラベラしゃべってたら内定はポンポン出ました。
というわけで結論は、
もしあなたが新卒の学生さんなのに「理系じゃないから…」などの理由で技術職をためらっているのなら、それは死ぬほどもったいない
となります。
理系の学生さんの悩みのタネとしては
「院に進学するべきか就職するべきか迷う…!」
というのがありますが、これは僕は圧倒的に就職(就活)する派です。
理由は主に
- 自立した時間を長く味わえる
- 若いうちに大きくスキルアップしておける
など。
これらに対して色々な反論もおありだと思いますが、まずはこのこの考え方を飲み込んでみてください。
ポイントは別に迷っていても学部生のときに就活はできるということ。一回そこで就活をしてみてから大学院を考えるでも遅くはないはずです。とりあえずやってみましょ!
ちなみに就活にもエージェントサイトがあることをこっそり教えてあげちゃいます。
マイナビとかリクナビとかみんなが登録するアレではなくて、自分専任でプロが面倒を見てくれるサービスです。もちろん完全無料。
2024年卒の学生さん大募集中!
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就活エージェントは業界的にそこまで需要がないのか数も少ないので、とりあえずこのキャリアチケットに登録しておけばOKだと思います。周囲より有利に就活を進められることは間違いないでしょう。
まとめ:魅力溢れるやりがいのある仕事「技術職」はいかが?
以上で「技術職に関して色々紹介する!」の会を終わりたいと思います。
色々言いましたけど、一言でまとめると
技術職、マジで楽しいからYouもやりなよ!
ってところです(雑)
そして最後に、
「そうは言うけどさ、何から始めればいいの?」
というあなたへ。
ここまで読んでいただいたお礼にとっておきをおすすめします。 マイナビジョブ20's という20代や第二新卒専用の転職サービスです。
これはマイナビが運営するエージェントサイトの1つなんですけど、ものづくり(メーカー)の技術職やIT系の案件に特化していて、さらに20代の転職にめっぽう強いサイトです。
これはたまたま今サイトを確認して見つけた新着案件ですが、これまで話してきた色んな要素が実際に多く書かれているのが分かりますね。赤枠で囲った部分を見てみてくだされ。
しかも他の多くの技術職特化系の転職サイトと違って運営のバックボーンがマイナビという業界最大手なのがもうヤバいです。
とりあえずここに登録しておけば絶対間違いないっす。
登録は本当に一瞬で終わります!
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今のみなさんは、「メーカーの技術職として働いたことがないのになぜかメーカーの技術職についてすごく詳しい人」という珍しい存在です。
あなたの個性、キャラクター、興味のあること、これまで学んできたこと、それらをプロのエージェントに伝えればきっと何かしらの結果は生み出せるはず!
ぜひ頑張ってくださいね。
そして楽しいエンジニアの世界を一緒に楽しみましょう!!
それでは記事もこの辺で終わりにします。
また別の記事でお会いできると嬉しいです。
ありがとうございました~