僕がねこを飼っているらしいという情報が所属するそれぞれのコミュニティで出回るたびに「私もねこを飼いたい!!」の嵐に巻き込まれます。
それもそのはず、ねこちゃんはかわいいぞ~~~~~。全知全能の神を崇めよ。
だけどやっぱり飼い始めるのはみなさん不安なご様子。
実家以外で「自分自身でペットを飼う」という試み自体ももちろんそうでしょうし、犬や鳥などの経験はあっても猫は経験がないという人も多いみたい。
そうなると次に浴びせられる質問はこれ。
「やっぱり1匹から飼い始めたほうがいいよね…?」
違うんです!!
不安ならむしろ2匹からおすすめしたいんです!!!
僕も一人暮らしを始めてからねこを飼い始めましたが、なんだかんだで2匹スタートになり、今では2匹いて本当に良かったなと思っています(ちなみに猫はおろかペットも初めて)。
今回はねこを飼いたいあなたのために送る、そんなお話です。
「なぜ不安に思うのか?」を紐解く
なんで1匹より2匹の方が良いかは、言葉にしてしまうと単純でこの記事も終わってしまうので身も蓋もありませんから、まずは「どうしてねこを飼い始めることを不安に思うのか?」かから考えてみます。
まず考えられるのは「ちゃんと世話してあげられるか自信がない」から。
色々あると思うけど、だいたいこの一言に集約されませんか?
僕ももちろん思ってました。
「ただでさえちゃんとお世話できるか自信がないんだからまずは1匹から…」ってなるのは当然です。普通の思考回路です。
でもこれを、ちょっと見方を変えてねこちゃん視点で考えてみましょう。
ねこからしたら、初めて行ったお家に同じ種族は自分ひとりだけ。なんだか大きいやつ(僕ら)がいるけどよく分かんなくて怖いし、昼間はどっか行っちゃうからそれはそれで寂しい…。 走り回って遊びたいけど遊ぶ相手もいないにゃん!!! |
…なんかだいぶ悲しくなりますねこれ。
とまあそういうわけで、ねこからしたら「自分ともうひとりねこがいる」っていう環境は多大なメリットを生んでくれるんです。
それらに関して、もう少し深堀りしてみましょう。
1匹より2匹をおすすめする理由は3つ!
このままだと色々疑問が残っていると思われますので、「1匹より2匹をおすすめする理由」を3つに分けて紹介しながら、それぞれ説明してみます。
ちなみに登場するねこちゃんは全部僕の下僕です。…間違えた、僕が下僕です。
1.遊び相手が常にいる、社会性が学べる
「ねこは孤高の生き物」とか「一人を好む」とかそういう印象があるかと思いますが、普通に寂しがり屋だしめっちゃ他の生物と遊ぶしそ全然そんなことありません。
というかまあ、普通に考えたらやっぱり自分と同種の誰かがいるというのは嬉しいし楽しいでしょう。
ねこにとって遊びは社会です。
小さい頃は他のねことのじゃれあいで「噛みすぎたら痛いこと」「引っ掻きすぎたら痛いこと」を学びます。ただマウントを取り合っているように見えて、それらは立派なコミュニケーションだし、断じて中断させちゃいけないものだと思います。
もともと母猫をメインにして兄弟たちと育まれるべき社会性ですが、ペットとして飼われており家族がいない場合はそれらの役割を担う「他のねこ」が必要です。
他人との関わりを絶った人間が行き着く先はみなさんも知るところだと思いますが、それと同じことをやらせたらやっぱり良くないなって単純に思います。
家族が常に誰かいる家庭で1匹飼うのはもちろん全く否定しないんですけど、一人暮らし、それも「フルタイムで仕事してます」ってなると「それはあなた一人のエゴでねこを飼ってませんか?」と思わなくもないです。
※極論すぎたらごめんなさい。というか僕もそれをやってしまいかけていた身であるので(後述)非難する資格もないんですが、だからこそ、今なら知っているからこそせっかくだからこのブログで伝えたいと思って書いています。どうかご理解いただけますと幸いです。
2.お留守番が寂しくない、不安じゃない
さっきとは似てるようで違います。
遊びは遊びで独立した社会現象だと思っていて、「単に誰もいないから寂しい」という状態とは全く別です。
僕らが同じ空間に居ても、意に介さずゴロゴロしたりしているように見えますが、実は彼らはかなりこちらを気にしています。この「気にする」には色んな意味を含みますが、少なくとも長い間仲良くしている飼い主がいないのは寂しいと思うはずです(きっとそうなはず…だよね?泣)。
これが一人っきりとなるともうストレスがすごいのでは。「不安」というのもきっとあるでしょう。
長年住んだ家ならそこはもう彼らにとっての住処になっているはずなのでそこまででもないはずですが、しょっちゅう状況が変わってしまう家の中に一人取り残されたら相当落ち着けないんじゃないかと思います。
家具の配置が変わっただけでもねこはストレスを感じる(※論文などのソースはなし)というくらいなので、なるべくリラックスさせてあげて不安を与えないような環境づくりをしたいですね。
3.維持費はほとんど変わらない
最後はここです。
あまり口では言いたくなくても
「だって2匹飼うってことは飼育費も倍かかるんでしょ…」
と思っている方は多いと思います。
が、ほぼ変わらないです。
以前にねこを飼うのにどれくらいの費用がかかっているかを算出したことがあるんですが、そこで出たのは自分の予想を遥かに下回る数字。ほとんどお金かかってません。ねこすげえ。
そもそもトイレ系は「2匹いるから単純に全ての使用量が2倍」っていうわけでは全くないし、一番怪しそうなエサ代も、もともとが大した値段じゃないのでほぼ変わらないと言って良い範囲です。
ちなみに僕があげているキャットフードはちょっと高くて良いやつ、ピュリナワン。紹介記事もどうぞ。
なので、特に費用の件で「1匹にしたい」と思うのはやめましょう。というか、命を預かる以上それなりの経済的余裕があるのは前提です。
ちょっとおせっかいな感じになっちゃいましたが、「ねこを飼うなら1匹より2匹がおすすめ!」っていう理由はこんなところです。
少しは参考になったでしょうか…。
ねこちゃんはなるべく里親探しで見つけてみましょう
ねこを飼い始めるなら1匹より2匹の方が良さそうだ!と分かったところで、ちょっと話題は変わりますがねこを手に入れる方法(こういう言い方は嫌なんですが)も考えてみましょうというのが最後のお話。
- 里親探し
- 保健所引き取り
- 保護猫カフェなどの施設
- ペットショップ
- 野生をモンスターボールで捕まえる
ねこを家族として迎え入れる方法は大きくこんな感じかなと思っています。
僕もねこを迎え入れるのには本当に苦労しました。ちなみにこの全パターンを実践してます。
でも結果的には里親探しで興味を持ったねこちゃん(ともう1匹)を譲ってもらえることになり、今では本当に良かったなと思ってます。
しかしカッコ書きしたそのもう1匹が超大事で、僕はそいつの方は知らなかったのにこうやって出会えたのはネタ抜きで運命じゃないかなと思うんです。「子は親を選んで生まれてくる」なんて言いますが、そういう類のものを感じます。
なんで2匹になったのかが今回のポイントでして、まさに「生まれたときからずっと一緒にいるからどうか2匹一緒に引き取ってもらえないか?」ということだったんです。
僕も最初は「え、2匹か…。それだと話が違うな…」なんて思ったりもしたわけですが、「なんかこれも縁だな」と思って悩まずすぐに承諾。この決断をできた自分を嬉しく思います。
長々と自分語りですみません。
なにが言いたいかというと、里親探しだととても良い条件で2匹(以上)を迎えられる可能性が高いんですよ、ということ。
あとはまあ、僕はそもそも純血種より雑種が好きっていうのもありますけど。
里親探しをしているということはなんとかしてあげたいねこがいるのに飼えなくて困っている人がいるということ。その人たちを助けてあげるためにも、なによりそのねこちゃんたちの未来を守ってあげるためにも、僕は里親探しがいいんじゃないかと思っている、ということでした。
おわりに
ねこを飼ってみたいと潜在的に思っている人は相当多いはず。いや潜在的じゃないか。昨今のねこブームは間違いなく多くの「まだねこの下僕じゃない人」の心を掴んでいるはず。
ここ数年のデータで、ペットとして飼われる動物の多さランキングで猫が犬を抜かしたというのも見ました。どういうデータでどういう母集団なのか技術者的にはツッコミどころは山ほどある感じですが、それでも「実際にねこを飼っている人が増えている」のは事実なんだと思います。
犬と違って猫は散歩をしなくていいゆえに、普通に生活しているとその存在に気付かないんですよ。もちろん動物園にもいないしペットショップでも犬より数は少なめだし、実は飼っていない人からすると猫って普段の生活に全然登場しません。野良猫や猫カフェくらい?
それでも飼っている人が増えているのはネットを見てるとよく分かります。ねこ系の動画は軒並み再生数多いしね~
そんなわけでこれからねこを飼いたいあなた!
ぜひ1匹じゃなくて2匹、それもできれば仲良しの2匹を一緒に引き取ってあげたりして欲しいなと思います!!
それでは今回はこの辺で。
ねこ、飼えるといいですね!