【明晰夢を見る方法③】CATテクニック

【明晰夢を見る方法③】CATテクニック
みるみ

「CAT」とはCycle Adjustment Techniqueの略で(だからCATテクニックという言葉は厳密にはおかしいですね笑)、「睡眠サイクル調整法」という明晰夢を見る手法です。

概念的というか、地道な訓練や練習などを必要とする他のテクニックに比べて身体に科学的な影響を与えるという観点から、初心者にもかなりの確率で効果が出ることが実証されているのがこのCAT法です。

以下の著書で紹介されている手法の1つで、この他にも多数の明晰夢を見るためのテクニックが乗っています。

意外にも海外には明晰夢専門の研究家という人たちが多いので、ネットの情報だけではなく書籍や文献、論文などを当たってみるのもおもしろいでしょう。このブログの他の記事でも、情報のソースに明晰夢についての論文はいくつか引用させてもらっています。

「とりあえずなにか読んでみたい!」という方には、超王道中の王道、スティーヴン・ラバージ氏の夢見の技法をおすすめしておきます。一生持っておきたい本です。

さて、いつも通り脱線したところでさっそくCAT法の大まかな流れを説明していきます。

CAT法のやり方

1.準備期間:早く起きる

最初の1週間は身体に影響を与えるための準備期間です。

いつも起きる時間より90分早く目覚ましをセットし、この時刻に起きることを1週間繰り返します。

ご存知の通り90分という数字はレム睡眠がやってくる1周期分の時間間隔で、それを1つ分ずらした体内時計を身体に覚えさせるというのがここでやりたいことです。

2.もう明晰夢へ:起きる時間をずらしていく

8日目からは起きる時間を1日ずつ交互で設定していきます。通常→90分早起き→通常→90分早起き…という具合です。

次の日がどちらのパターンの日であっても、「明日は早く起きるんだ!」という強い意志を持って眠りに就きます。1日を通して、寝る前と早起きした日の朝は特に「リアリティチェック」をたくさん実施しましょう。

こうすると、通常の日の最後の90分で明晰夢を見る確率が劇的に上がります。瞑想やビジュアライゼーションなどの余計な訓練や、脳への刷り込みなど各種のトリックも必要なく、かなりの効率の良さが伺える手法であることが分かります。

ただし問題なのは、言うまでもなく大した用もないのに90分も早起きしないといけないことを何日も行わなければならないということですw

朝に強い人で、かつ確固たる意志がなければこの方法は使えません。次の日がいつもの時間でいいパターンでも「明日も早く起きるぞ」と思い込まなければ効果は薄れますし、寝る時間もなるべく一定にして、かつ翌朝も寝坊しないことがベストというなかなかの高難易度です。

しかしここはこう考えましょう。

明晰夢もバッチリ見られるようになるし、朝は2日に1回90分有効活用できる時間が生まれ、毎日の睡眠リズムも正しくなって健康的!と。

こんなにいいことないでしょう!?(無理やり

仕組み

おおかた想像がついていることかと思いますが、簡単に仕組みを説明。

次の日がいつもの時間でいいパターンのときに、たとえ「翌朝も起きるぞ!」と思う意志が弱くても、何度もステップ2を繰り返していれば身体は(ここでは「脳は」と解釈してください)勝手に早起きするつもりになっていきます

ということは、「実際にはその90分では寝ているのに脳は勝手に起きたがる、つまりここで覚醒度が上がって明晰夢になりやすい」という構造です。

しかも、明晰夢は出眠時、かつ朝方近くの最後のレム睡眠周辺で最も出現確率が上がるので色々もってこいの方法なのです。

「瞑想とかめんどくさい!とにかく確実にできる方法で1回は明晰夢を見てみたいんだ!」という人で朝に自信がある人は、このCAT法試してみてはどうでしょうか?

みるみ
みるみ

ブロガー、ソフトウェアエンジニア。

趣味で夢や睡眠の研究をしている人。体外離脱が得意です。

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