生きているとどうしようもないことっていくつかありますが、僕がいつも困るのは「車の運転中に死ぬほど眠いとき」です。
「次寝たら死ぬ!!!」
って心から理解していても眠いときは寝ます。目を瞑ります。寝落ちします。
どうやっても抗えないのです。
そして次の瞬間、
「うわあぁぁーー!今寝てたー!!」
とあたふたして汗びっしょりになり、
「絶対寝ないぞ…」
と固く誓ってその直後にまた寝落ちする…(以下無限ループ
国道やバイパスならまだしも、高速だと地獄です。僕も本当に人生の終わりを覚悟した瞬間が何回かありました。
が、
そんな簡単に死んでやるわけにはいきません。寝落ちで生を終えるなんてアホらしすぎて、さすがの僕も納得いきません。
というわけで、今回は死亡率を少しでも下げるための工夫を5つ集めてみました。多くの人がよくやりそうなことをベースに、僕オリジナルの「眠くなりにくさ」を加えてみた。(つもり
それではどうぞ!!
1.「死ぬほど」大声を出す
「歌を歌う」なんていう生易しいものじゃ意味はありません。
こっちは今死ぬかもしれない瀬戸際にいるんですから、声を出すのだって死ぬ気でやんなきゃだめです。
ハンドルを強く握り、目と口を大きく開けて顔に血管を浮き立たせながら
「うおおぉぉぉぉ○×△☆♯♭●□▲★※ー!!!!!」
とただ叫ぶのです。叫びまくります。
その叫びをやめた瞬間に、本当に、冗談抜きで死ぬかもしれないと思えばもっと叫べます。
コツは、「怒り狂ったクレイジーな猟奇殺人者」みたいなイメージで暴れまくるように叫ぶこと。
この役を演じきれれば「すぐに寝落ちしたりはしない」と自分に思い込ませることもできる。かも。
実際、顔周辺の筋肉を大きく使えることもあって一時的ではあるけど目覚める効果は確かにあります。
「効果的な運動が良い目覚めに繋がる」のは周知の通りで、楽しく読めそうな論文も簡単に見つかります。
In an experiment devised to assess the effects of the exercises, participating lifesavers (n=13) performed a computer simulated surveillance task. The three types of exercises, or quiet sitting as the control condition, were practiced during a one-minute rest after the surveillance task.
(中略)
Results indicated that ball exercises and walking as a ballistic exercise were effective for the recovery of arousal level. Moreover, ball exercises and static stretching to reduce stiffness were effective for recovery from fatigue.
軽運動が監視作業時の覚醒水準と疲労の回復に及ぼす効果 / 中塚 健太郎, 坂入 洋右
可能ならジョギングや筋トレでもしたいところだけどそうもいかないので、危険にならない範囲で運転を続けられるような色んな運動やストレッチを模索するのがおすすめ。
僕はこの他にも「ただ身体を震わせる」とか「手や足でひたすらまわりを叩く」とかをよくやります。後者は痛みも生まれるので一石二鳥。
2.窓を開けて冷房を「最低温度、最大風力に」する
「窓を開ける」もよく聞きますね。
なんとなく「外の風が入ってきて刺激になるし、涼しいのも良さそう」と思うでしょうが、これには「車内の酸素濃度が薄くなるのを防ぐ」というちゃんとした意味もあります。
酸素が少ない場所で人間が眠くなるのは科学的な事実に基づいているので、できるだけ酸素は取り入れた方が良い。
そういう意味で、基本的に車のエアコン制御は「内気循環」ではなくて「外気取り込み」にするのがおすすめ。
それなりの速度で走っているときに内気循環から外気取り込みにスイッチさせると、けっこう風(空気)が入ってくるのが分かりますよ。一回やってみると体感できて大切に思えるはず!
しかしただ窓を開けるだけじゃ全然物足りないので、冷房をガンガンに効かせてやりましょう。最低温度、最大風力です。
あんまり長時間凍えるような寒い場所にいると今度は動けなくなって人間は活動を停止してしまうんだけど、それはよくある雪山の遭難シーンとかの「寝るな!!」みたいなやつのことで、一時的に刺激を与えて目を覚ませたいときに限っては効果はてきめんです。
どういう風に目が覚めるのかイメージが湧かない人は、「痛みは別の痛みによって上書きされる話」を知りましょう。
手でも脚でもどこでもいいので、身体のどこかをその辺にぶつけてみます。軽くジーンとした痛みを感じるくらい。 そしたら、ぶつけた場所とは違う身体のどこかを爪でつねってみてください。 つねっている間は前のジーンとした痛みは消えて(感じなくなって)いません? |
人間の痛覚はより危険度が高い方、つまり痛みの鋭利さが鋭い方が優先されるようになっていて、お腹が痛いときなんかにも使える便利なテクニックです。
で、今回の話だと「眠さ」が「寒さ」によって上書きされるようなイメージだよ、ということを言いたかったわけです。
ちなみに今回紹介している方法はそれぞれを組み合わせて同時に行うのがおすすめ。
例えばさっきの「大声を出す」と、この「窓を開けて寒くする」は定番の併用セットで、どっちも同時に行うとかなりサバイバルな感じが出て緊迫感もUPするし楽しい感じになります(なにが
3.飲食物に頼る
ちょっとおカタい話が続いたので気楽なものも。
「眠い」というと
- コーヒーを飲む
- ガムを食べる
あたりが定番だと思います。これは実際アリです。
でもどうせ飲み食いするなら、
- 眠眠打破(強強打破)やレッドブル、モンスターなどを飲む
- 激辛ガムを食べる
とかの方がいいでしょう。
眠気覚まし系ドリンクはコーヒーよりカフェインの効きが速いのと、エナジードリンク系には糖分もたっぷり含まれているので飲んだ瞬間にギンギンになる感じがします(そもそもエナジードリンクの「あの見かけの効果」は糖分によるものがほとんどです)。
で、ここまででもまだ普通なので、最後に僕が車に常備しているアイテムも1つご紹介。
いわゆる「カフェインタブレット」ってやつで、100%カフェインの錠剤です。多少量に違いはあれどたぶんどこのものを買ってもほぼ一緒。
これは1粒でブラックコーヒー2杯~4杯分くらいのカフェインがあって、なおかつ吸収がさらに速いです。
しかも「ガリガリと噛む」という咀嚼行動はガムと同じで目を覚ましてくれるので、とりあえず車に持っておくのをおすすめします。
※ちなみに上記「マイプロテイン」の商品を買うならスーパーおトクに手に入れられる方法があるのでプロテインのおすすめはこれ一択!マイプロテインなら超安くて高品質、味もたくさん!の記事を読んでみてください。
まあこういうのは猟奇殺人者を演じるタイミングよりは少し前に摂っておくべきでしょうね。
4.しゃべる
これ超おすすめ。
同乗者がいるときになんで眠くならないのかって、脳を使って言葉を生み出し、それを口から発しているからです。
基本的にまともな会話をしているときにいきなり眠くなることって普通はありません。授業中に寝落ちしても誰かに話しかけられたらパッと起きて普通にしゃべれたりしません?
というわけで、もし眠いときに同乗者が寝ているんだとしたら、申し訳ないけど起きてもらいましょ。「君の人生のためだ」と言えばきっと分かってくれるでしょう。
で、問題は一人のとき。
ここで僕がおすすめするのはとにかく誰かに電話する方法。
メリットは言うまでもないですよね。
ちなみに手でケータイを持って電話するなどハンズフリー以外の通話は道交法違反なのでそこは十分気をつけてくだされ。
ハンズフリーだとマイクが遠い分ちょっと遠くの人に話すような声の出し方になるので、これもまた目覚めの良い一要素となります。
電話をかける相手がいない人は、まず友達を作っておこう。
5.運転をやめる
まあほんとはね、一番最初に書くべきなんですけど、それをやるとこの記事の存在価値がなくなってしまうのでね(無計画
運転をやめられるのならそれに越したことはないです。一切。
少しでも眠気を感じたら無理をせずに最寄りのPAやSA、最悪ICから降りるなどもするべきです。どこででも見かける月並みのセリフですが、結局これに適う対処法はないんです。
走っているのが高速道路だとしても、すぐ後ろに後続車がいないことを確認しハザードランプを点けて、ゆっくり路側帯に停車して良いと思います。
「余程の緊急時ではないと高速道路で停止してはいけない」というルールがあるので不安になると思いますが、死ぬよりマシじゃないですか?しかも他の人を巻き込む恐れすらあるんですよ?
人間、眠気には絶対に勝てません。個人的にも三大欲求の中で一番抗えないものは睡眠欲求だと思っています。なによりも優先してその状況を回避できるように努力しましょう!
まあそういう意味では、実は一番困るのが長い区間十分な幅の路側帯すらない国道やバイパスなどの道路。
こういうときこそこれまでの対処法を色々組み合わせてなんとか場を繋ぐか、違反覚悟でその場に停車するしかないんでしょうね…。
あとがき
口うるさいようであれなんだけど、最後にもっと「そもそも論」を言います。
長距離運転があると分かっているなら眠くならないように色々準備しておけばいいんです。
「そりゃそうだ」ってな感じでしょうが、特に夜間の走行には注意するべきと思っていて、たっぷり睡眠を摂っていたとしても長時間暗い風景が変わらない高速道路などでは人間はどうしても眠くなります。
もともと体内時計的にも夜は眠くなるのが通常なので、それに反抗して運転する以上それなりの準備をすべき、ということが言いたいんです。昼間はまあ大丈夫と僕は思っているのでそこまで慎重にはならないけど。
そんなわけで「死ぬほど眠いときにするべきこと」、いや、「眠くて文字通り死にそうなときにするべきこと」の5選でした!
なにか役に立ちそうなものがあったらぜひこれから覚えてみてくださいね~