いよいよ自分の人生から大震災の驚異を切り離せなくなってきた感があるので、自身へ色々な認識をさせることも含め一旦現状のまとめをしてみることとしました。
僕はいわゆる「被災」という経験はないのですが、これが起こることを冗談抜きにイメージする必要がある、実際に起きたらどうすべきかもイメージ(というより綿密なシミュレーション)をするべきだろうな…という考えです。
なお、この記事を被災経験のある方が読まれることもあるかと思うんですが、文内に不適切な表現などがあったとしてもどうかご容赦ください。「悪気は全くございません」ということと、「むしろ先達としてアドバイスを乞いたいとまで思っております」というのをあらかじめ付記しておきます。
地震は来る
地震はいつか必ずやってくる。
それは分かっているんだけども、体験したことがないものを「実感」としてイメージするのは絶対にできない。それもまた事実。
例えば東日本大震災の経験は関東に住んでいた当時未成年の僕にとっても衝撃的な出来事でした。それがいかに異常なレベルの災害だったのかもよく理解していたつもりでした。
しかし数ヶ月経てばテレビから ぽぽぽぽーん は聞こえなくなり、せいぜい節電の名残でジェットタオルが停止されたりしているのを見かけるくらいになってしまいました。
僕らの生活は良くも悪くも変わらなかったのです。
自分にとって実利的な被害が及ばない限り、あの規模の地震ですら
- 本当にあったことなの…?
- 架空の出来事な気がするぞ…?
という意識は拭いきれません。多かれ少なかれこの感覚は理解してもらえるかなーと思います。いわゆる「自分ゴトにならない」というやつですよね。
たださ、地震はまた来るわけです。
一度しかない出来事が風化するのは必然だと思うものの、また来ると分かっているものへの対策を怠るのは後悔しか残らないのではとやっと気づき始め、この記事を書くに至っています。
とはいえ
「実際にできることなんてほぼなくない!?」
みたいな思考から結局うやむやになる、というのもめっちゃ分かります。何を隠そうこの僕が何年もそうだったんだもの。
だから中身が薄かろうが今回ちゃんとまとめておく!!ということですな。
ここはまさに被災経験のある方からすると読んでいて気持ちのよい部分ではないだろうと思うのですが、僕をはじめとした多くの日本人はほぼ同じ状態なんじゃないか、という推測のもと注意喚起も含めて書いてみました。
もちろんちゃんと危機感を持ち続けている方には釈迦に説法だったということで、ご無礼をお許しください。
最低限準備しておくべきモノをリストアップしよう
まずはモノを準備する。
パッと思いつくものにサッとググったものを付け加えたリストが以下。
- 食料
- 飲料
- 救急用品
- ラジオ
- 電力を貯蓄できるもの、各種ケーブル類いっぱい
- 携帯トイレ
- 靴
- 懐中電灯
- ライターやマッチ
- 貴重品
- 現金
- 車(後述)
これらのうち災害用に別枠で準備できるものは「非常用持ち出し袋」にまとめて準備しておくのがよいとされていますよね。
「よね」などと言いながらさっそく醜態を晒すのですが、僕はまだ用意していなかったのでこれを書いている今ポチってきた!!
これ買いました。
よく考えたら袋だけならなんでもいいわけで、今どきの商品は基本セットが全部詰め込まれているものなんですね。適宜自分の好みで足したり引いたりしようと思います。
しかし「買ったものを使わないことを祈る」なんて経験、初めてだなぁ…。
そして各荷物それぞれの準備状況、および思うことなども書いてみます。
食料 | カンパンやらおかゆやら「お湯なしで◯◯」やらは意図せず家にいっぱいあるのだけど、それだけでいいのかどうかが正直よく分からない。でも大震災に遭ったときに「何を食べるか」なんてのは些細な問題なんだろうか。いや、少しでも良くできるものはするべきなのか…? |
飲料 | 災害とか抜きで普段から水を大量に貯蓄してるのでこれは安心。持ち運び用で500mlもたくさんある。 |
救急用品 | 絆創膏・包帯あたりはいいとして、消毒液なかった…!たぶん一番重要では、という気がしたのでこれも買っておこう。 |
ラジオ | 「たぶん絶対あったほうがいいんだろうな」と思いつつ、実は「なくてもよくないです?」と思っているもの。災害時にLTE回線がひっ迫するのは間違いないけど、僕が避難をするレベルならそのラジオすら放映できていないんじゃ…?とか思ってしまう。実際は他の地方のラジオ局とかは当然残ったりするだろうけど。。 誰か背中を押してください(大した買い物じゃないんだけどね) |
電力を貯蓄できるもの、各種ケーブル類いっぱい | 今の時代、ネットに接続できるものの充電残量ってRPGにおけるHPみたいな感覚じゃないですか?終電間際に電池切れたりすると死を予感しますよね。 というわけでモバイルバッテリーなどは専用で準備しておくのがいいと思ってます。僕はだいぶ前に災害用でソーラー充電モバイルバッテリーを買いました。 |
携帯トイレ | 盲点だった方多いのでは?持ち出しセットにはよく入っているみたいですが。とはいえ、避難しないレベルではなく自宅で断水が続くくらいなら僕はねこのトイレにしてもいいかなと思っている(おふざけじゃないです) |
靴 | 「夜寝ているときに地震が起きるとガラスが割れるから靴が必要」というのはよく言うよね。でも持ち出さなくていいかというとそうでもないと思ってて、出た先で足を守る準備はやっぱり必要と思います。 |
懐中電灯 | 「防災ずきん」や「軍手」などもこのグループなのかも。あえて書くほどではないと思ったけど甘いのかな。とは言いつつさっきポチったアイリスオーヤマの防災セットに一通り入ってるみたいなのでとりあえず安心。 |
ライターやマッチ | これはすっぽ抜けていた。火は重要ですよね。ライターは飲み会に行くとなぜか勝手に増えていくのが溜まってるのでその在庫を詰め込んでおこう。オイルって期限とかないよね? |
貴重品 | これは使うためというより盗難防止?なのかな。他の人の意見聞きたいです。現金なら理解できるので1つ下に分けて書いてある。 |
現金 | これキャッシュレス全盛期の現代における最も「穴」になるのでは。現金は絶対自宅に準備しておいた方がいいと思います! |
車 | 自宅以外に存在するパーソナルスペースという意味で車は特異な空間だと思います。その意味で災害時は役に立つことも多いだろうし(運転はダメよ!)、EV車など100V電源がある場合は上述のバッテリー問題にも大きな強みがあります。もちろん普通車でも潤沢な電源として利用できます。 あと「運転はダメ」と言いつつ、正直何が起こるか分からないのでガソリンは4分の1以下には絶対ならないようにしている。これは普通か? |
こんな感じです。
過不足などありましたらぜひ教えてください。いや、「過」はあってもいいか。
大震災が来たときのシミュレーション
地震が来たときの心構えがあるかどうかで実被災時の冷静さは驚くほど変わるはずです。そりゃそうだ、そのためにやってるのが「避難訓練」とかなわけだから。
でも小学生の頃から幾度となく経験した避難訓練、「めんどくさいなー」以外の感想はなかったですよね。実際のところダラダラと列で歩くだけでそこに生産性はなかった。
そんなわけで、今回は自分が本当に緊張を感じられるくらいのリアルなシナリオを作って鮮明なイメージングをしてみようかなと。新たな準備要素に気付けるかもしれないし、本当に地震が来たときのためにもなるはずです。
ただ、その前に。
今一番どうすべきか分からないこと
自分、ねこを飼っております。
一人暮らしでねこ2匹。このステータスだとその瞬間のケースバイケースで色々判断しないといけないっぽくて、今あらかじめ何かを決めておくことができなそうでだいぶ困っています。
書きながら初めて調べたりして知ったのですが、東日本大震災を契機に「ペットの同行避難に関するガイドライン」というのが示され、基本的には飼い主がペットとともに避難するべきという考え方が広まっているらしい。
でも、ねこのためを思うと一概にそうは言えないんじゃないか?とどうしても思ってしまいます。
知らない場所でケージの中にずっと閉じ込められるのがいかほどのストレスか想像もしたくない。例えば人間には避難勧告が出たとしても、自宅が倒壊でもしてなけりゃ家にいたほうが…とか、でも自分と一緒にいないなんてありえないよな…とか、考えるとどうしようもなくなってしまう。
しかしとりあえずねこグッズも避難セットに追加しておかないといけないというのはちゃんと認識した。できることからやっておこう。
というわけで、以降のシナリオイメージングの中にねこの要素はとりあえず入れないであります。
シナリオ設定
条件とか想定とかは以下のような感じ。
- 関東だか東海だかで震度7クラス
- 昼間(お昼どきではないので火事は考慮から外す)
- 自分の居住地に津波は来ない
- でかい余震はしばらく続く
- 建物の倒壊、道路の地割れなどで交通機関や車は完全マヒ
- 自分は家でいつも通りPCに向かっている
- …どこまで書けばいいんだろう
実際にイメージングする
以下は僕の個人的な事情を含めたケースを雑多に書いているだけなのでみなさんは読まなくてもいいかもしれません。
1.自分が気付くorスマホが鳴る
自分の環境のせいか分からないけど、最近はスマホから通知が来るより前に普通に自分が気付くことも多い気がする。
っていうか警報を鳴らされても何をしていいか分からず余計自分の無力感に苛まれて地震が恐ろしくなってしまうんだけどみんなどうしてます?僕はただ画面を見つめてますw
2.ガス止める、玄関かベランダ開ける、机の下に隠れる?
火をつけていることはないと思うのでそこは安心。ガスは元栓とか締めたほうがいいんだろうか…?
→震度5程度以上の地震の場合は元栓レベルで勝手に停止してくれるみたいです(参考:東京ガス)
そのあと、家がひしゃげて閉じ込められないようにするために玄関なりベランダなりを開けます。
火事場泥棒なんてズバリな言葉がある通り、玄関を開けるのは実際不安もあるのでとりあえず自分にも近いベランダを開ける予定。2階なので全然下には降りれます。
そして、身を守るためにある程度収まるまで机の下などに隠れる… んですか???
いつまで?
本当にそこが一番安全?
ねこどうしようか考えない予定だけどどうしよう!!!!
などなど。
とりあえず
- 危険エリア:代表例→本棚などの前
- 安全エリア:周囲に家具類がない、壁や天井に何もない直下、など
という区分は自宅の中で決めておくとよさそうです。机の下もちょっと怖い気はするんだよな…。
自分は安全でも家財が粉微塵になっていく光景を見るのはキツイですね。
…いや、そんなの命あっての物種か。実際にはそんなこと気にしてる余裕はないよね。。
3.情報収集、水くみ
正直順番というか優先度は全く検討できていないんですが、いきなりドカンと来たらさっきのベランダ開けるとかすらできずにいる可能性はあります。
…が、とりあえず自分の身の安全が確保できたとしたら次はなにかなーということでこの2つを書いてみています。
まだ自宅なのでインターネットやテレビの力を借りつつ情報収集(地震来た瞬間にテレビつけるのはそういえば鉄板でしたね)、さらに余裕があるならお風呂に水を貯めるべきでしょうか。いや、早すぎて危険…?
歩き回れる余裕があるならこのあたりで非常用持ち出し袋もゲットしておきたいです。
なんかゲームの攻略を書いている気分になってきてしまったのだけど、正直それくらい淡々と冷静に行動する精神力が必要そうだ…。
4.全体の行動方針を決める(知る)
地震の規模、自治体の対応方針、該当する避難場所などを改めて整理します。広域避難場所など前もって分かる情報はちゃんと知っておくのはマスト(最低条件)です。
めも:自分→F小、F中
正直この先はなにがどうなるかもう想像できないんですけど、大きくは自宅に残るか避難場所に集合するかの二択になるんでしょうか。
よほどのことがない限り自宅にいる方が総合的に安全(体力的・精神的・衛生的)だと思ってしまうのですが、万一避難しないといけなくなった場合が一番キツそうです。
5.どうしよう
今回の記事は体系的に情報をちゃんと発信したいというより、本当に自分の頭の整理が目的でした。というわけで、実のところこの先のシナリオイメージが全く湧いてきません。困った。(記事の流れ的にも…)
しかし荷物類の準備など自分としては一旦意味のある作業になったのでとりあえずいいかな…という気もします。
もしこの記事をお読みになられた方で「お前圧倒的に◯◯が抜けてるやろ!!」というのがあったらぜひ教えてください。。。
避難後のことはそれはまた別件でまとめるくらい色々大変だと思うので、地震直後のシミュレーションという意味ではここまでで区切っても間違ってはいないのかなー。
おわりに
唐突に終了してしまって本当に申し訳ないのですが、
- 現状整理
- ついでなので他の方へも注意喚起できたらな
みたいな目的は達成できた感はあります。これを機に避難セットをちゃんと準備できたことも大きいよね…!
そんでもって、本記事はメモ代わりとして随時更新という形がよさそう。
これにみなさんの「300000人寄れば文殊の知恵」が加わればまさに叡智の結晶となるでしょう(そんなに読者いない)
最後にこんなことを言うのも…なんですが、関東圏の僕らは果たして助け合って生きていけるんでしょうか。
仮に東京が本当に被災した場合、「この文明レベル+その大地震」というのは古今東西に前例がない気がします。加えて日本人の特徴的な部分(ex.我関せずとかよく言われるやつ)が顕著に集合した首都圏周辺で、どのような状態になるんでしょうか。
本当に想像できない。これほど想像できないこともない。
これはこれとしてある種の恐怖というかなにか別の災難みたいなのとして感じてしまうんですよね。
僕らが今できること、モノの準備以外に一体何があるんだろうか。
うす、食糧品には、不足しがちな野菜系の成分を補えるサプリもおすすめです。まじで生鮮食品は来ないので、ビタミンとかは大切です。
うす、これからも更新楽しみにしております。うす
なるほど!サプリ!
その視点は抜けてました、ありがとうございます~
こちらこそご覧いただきありがとうございます! なぁ樺地?