カーナビを取り付けする際に使用するツールとして「取り付けキット」というものがあります。
この記事では
- 取り付けキットとはどういうものなのか
- 取り付けキットはいつ使うべきか
などについて説明しています。
一情報単位の記事ですが、カーナビを自分で購入したい方には必須の情報だと思います。でも、他の話よりシンプルで分かりやすいので気楽にどうぞ。
「取り付けキット」とは?
取り付けキットとは「カーナビを車に取り付けるにあたり必要なものが一式になって揃っているもの」であり、基本的には、適切な取り付けキットがあればカーナビの取り付け自体は手軽に行なえます。
一例を見てみましょう。
7インチの社外品ナビを付けるのに必要なのは「NKK-Y53D」というキット
です。ちなみに「NKK-Y53D」の中身はこんな感じ。
内容物は、
- パネル(L)(R)
- コネクター一式(10P/6P)
- 車速信号コネクター(5P)
- アンテナ変換コード その他
となっています。
内容物について
今の例の通り、取り付けキットに含まれているものはだいたい決まっています。以下簡易的にまとめてみました。
パネル/化粧パネル/スペースパネル | ナビのディスプレイが位置することになる「まわり」に、取り付けたときに隙間などができてしまう場合にそれを埋めるものです。枠の方がナビ本体より大きいときに使うものということですね。 |
ブラケット | カーナビを車体に取り付けるために物理的に必要になる金具のこと。ネジを使ってナビに装着して、それを車の窓口にガチャっとやるイメージです。 |
コネクター類/電源コネクター/ダイレクト接続ハーネスなど | メインとなるケーブルのことで、車側から伸びている配線類とカーナビ本体から伸びている配線類を繋ぐものです。場合によってはスピーカー類の配線は別になって分かれています。 |
車速信号コネクター | 車速信号はカーナビ側が別の端子で出てきていることがほとんどなので、上記メインのケーブル類とは別になっています。 |
アンテナ変換コード/ラジオケーブルなど | ラジオなどアンテナ類のケーブルです。これもカーナビ側は別端子なので分かれています。渋滞情報の取得(VICS)に使われているのでラジオを聞かない人でも接続するべきです。 |
という感じ。
それぞれがどういう役割を持つものなのかは、【保存版】社外品カーナビを買うとき、他に必要なものとその調べ方まとめの記事をご覧ください。
これらは時と場合によって、毎回全てを使うというわけではなく、どれかしか使わないなども有り得ます。ここに関しては後述します。
取り付けキットの適合情報の調べ方
おそらく、
「じゃあそもそもこの取り付けキットの型番とかはどこで知ればいいの?」
という疑問が湧いているかと思います。
これに関しては、
という適合情報サイトを使って調べられます。
使い方はやや難しいので、これらのサイトの概要含め別の記事で詳しく説明しています。
取り付けキットの型番自体から中身を見たりすること自体は簡単です。索引や検索を使えばOKなので!
取り付けキットを買える場所は?
取り付けキット単品をカー用品店で買うことができるのはもちろん(運が悪いと在庫がないパターンも結構ある)、型番でググればネットでも十分手に入ります。
多くはAmazonかな。
「取り付けキット」はいつ使うもの?
カーナビを購入するにあたり、カーナビ本体の他に色々なものが必要となりますが、そのうちの多くをこの取り付けキットが賄ってくれます。
が、お店へ行って見積もりをしてもらうことでも分かりますが、実際にはこの取り付けキットを買うことが最善なパターンになるケースはそこまで多くありません。
いつも全てが必要なわけではない
基本的には上述の「適合情報サイト」でふさわしい取り付けキットを見つけたらそれを買えばいいのだけど、やっかいなことにそこまで単純なケースはあまりありません。
取り付けキットが丸々必要なことはあまりなく、中に含まれている「メインの接続ケーブルだけ必要」や「ブラケット類だけ欲しい」などのパターンが多いのです。
「大は小を兼ねる」的な考え方で取り付けキットを買えば間違いはないのは確かですが、よりリーズナブルにナビの買い替えを実現するためにも、適切な物品のみバラで購入できた方がおトクです。
ものによっては取り付けキットはかなり高額になるので(高いと15,000円とか)、「その中のケーブル1束2,000円分だけでいい」などのときは最悪です。
ただし、この「適切な部品だけを見極めて購入する」というのはカーナビ買い替え検討の中で最も難しい部分でもあるので、詳細な解説は別記事に譲ります。
カー用品店の店員さんが見積もりしてくれるときにやっていることもまさにこの作業で、あなたの車の状況と欲しいナビを総合して、最もふさわしい組み合わせをパズルのように選んでいるのです。
新車契約時に社外品ナビを買うなら取り付けキットの本領発揮!
取り付けキットが100%本領を発揮できる機会ももちろんあります。
です。
このときは、先ほどの適合情報サイトから調べて判明した型番の取り付けキットをフル活用できます。
必要なものもシンプルであることが多く、とても分かりやすいです。
最近のメーカーオプションナビやディーラーオプションナビはめちゃめちゃ高くて普通に30万とか見積もられるので、社外品ナビの安くて高性能な選択はかなりおすすめです(安くて5万~高くても20万)。
色々活用して、最も安く、最も便利な環境を実現しましょう。
あとがき
今回は話の対象を随分ピンポイントに絞って説明したので、シンプルだったと思います。
どうしても他の要素との関連を切り離すことはできないですが、ひとつずつ読んでもらえればきっと「カーナビセルフ取り付け」への道が開けるでしょう!