2ちゃんで少し前に見たわけですよ。
「マンションの一室で出前用の食事だけ適当に作って看板を付け替えながら稼いでいる輩がいる」らしいと。
ほんで、それが単なるウワサじゃなかったどころか自分の画面からも普通に確信できるレベルで多数目撃できたのでみなさんにも注意喚起的な感じで記事にしてみます。
一応前書きなんですが、今回の件は必ずしも相手が悪ではないということ、そして別に僕はそれを批判したいわけなどではないということをご承知おきください。「デメリットがある可能性が高いからみんな気をつけてね」ってくらいです。
初めて知ったのだけど、今回のこの形態は「クラウドキッチン」とか「ゴーストレストラン」とか言うらしい。
何の話?どういうこと?
要は「実店舗が必要ないのをいいことに、どうやって作っているかの実態も公表しないまま飲食店を好き放題出店できるようになってしまっている」ということです。
※「好き放題」については軽く調べてみたので後述してます。
これがあると、出前アプリ上で並んでいる美味しそうなお店全部が実は同じ業者で所在地もマンションの一室になっているみたいなことが普通に起こります。
僕が今回気づいたのもまさにこれで、最近増えたなーと思ってた美味しそうなお店が全部同じ雑居ビルの同じ部屋番号になってました。
まあなんか色々調べてちょっと闇に気付いたんですけど、サイトまでちゃんと作った上で各お店ブランドを別物にしつつ営業してるっぽいです。日本各地で同じ組み合わせがあるのも確認しました。
で、もちろん住所もストリートビューで確認した。
これは所在地の実物のストリートビュー写真です。
ここの「201号室」みたいな感じで同一の部屋内に10件近くの出店がありました。しかもそのどれもが店のコンセプトやら写真やらこだわりがあって本当に恐ろしい…。
特定厨のみなさん!ここがどこだか分かっても僕のプライバシーの尊重をお願いします!!笑
こんなところに美味しいレストランがあって本格中華料理人やイタリアンシェフやインド人や唐揚げの修行をした人たちが何人もいるだろうか???
しかも一室に全員が一堂に会してるって中はどんなカオスなんじゃい!!!!!
想像したらちょっと楽しそう。
僕らが気をつけないといけないこと
注意点は2つです。
1.衛生管理たぶんヤバい
これぶっちぎりでヤバい問題だと思うんですが、実店舗運営していない雑居ビルの一室で作られる料理の衛生管理ってどうなん?と思いますよね。
というわけで「Uber Eatsや出前館に加盟店登録するために必要な条件」を調べてみました。
先に但し書きですが、これから書くことは世に存在しているであろう全ての情報を探した上での見解ではありません。僕の調査不十分な点があると思いますので、参考程度にご覧ください。
まずUber Eatsから。
とりあえずすぐに分かったこととして、ちょっと調べたくらいではUber Eats自身が「飲食店営業許可証(保健所とかの許可)が必要だ」と明記している資料は見つけられなかったです。
よく分からんアフィサイトとかは情報のソースとして論外なので、その辺のサイトに書いてあるものは除外してます(「当然必要です」みたいなことが書いてあるけどどれも根拠がない)。
そしてUber内の規約ページもひと通り見てみたわけですが、まあ分かりにくさに恣意的なものを感じる構成でした。
この辺は僕の個人的な感想が絡むのであまり言いませんが、それでも下記のようなところは「うーん」って感じです。
貴社は食事の品質、安全性および配達について、すべての責任を負い、食事の準備と提供についてあらゆる適用法と関連法令を遵守するものとする。貴社は、食事に適用される品質、分量、大きさ、材料またはその他の基準 (法令および規制を含む。以下「基準等」と称する) を決定し、Uber Eatsアプリを通じて本件食事が提供される際に、かかる基準が満たされていることを確保する責任を単独で負う。
まあたしかにUber自身は飲食店ではないのでそうなのかもしれんけど…って感じ。
これらをフォローできる可能性があるとすれば、店舗側として実際にUberに連絡を取ったらそういった指示が明確になされるのかもしれないということくらいです。というか実際指示はされるんでしょうが、そのチェックをどの程度真面目にやっているのかというのは疑問がよぎります。
だって実際にそういう意味不明なお店がいっぱいあるわけだからねー。
Uberは悪いニュースが絶えないのでこの辺の心象はかなり悪そう。
次、出前館。
さすが日本の企業、Uberよりはすぐに適切な記載が見つかりました。
Q:オープン予定の店舗で、まだ営業許可証などが無い場合、申込を進めることは可能でしょうか。
A:申込自体を進めることは可能ですが、店舗ページ制作までに営業許可証の提出をお願いいたします。
Q:営業許可証に記載の住所とは別拠点からの配達依頼は可能でしょうか。
A:営業許可証の所在地とピックアップ住所が一致している必要があるため、対応しかねます。
これを見る限り出前館側は最低限の遵守は行っているように見えます。
けれども、
- 「飲食店営業許可証」の定義は一般住居の施設でもまかなえそうではある(参考)
- レンチンやら1店舗で複数ブランドやらは普通に許容されている(というか「設備が同じなら複数ブランドでどんどん出しましょう」みたいなトレンドさえある)
- 営業許可証のほかにもなんか色々ありそうなもんじゃない?(門外漢&未調査)
などがあるのでやっぱり今回話したようなお店が出てくるのはまあ仕方ないことだったのかもしれないですね…。
そして僕が今回発見したお店はUber Eatsでも出前館でも共通して出店されていたので、たぶん出前システム側で弾くような仕組みは無理なんだと思います。
難しいですね。一概に悪いとは言えないのかなー。
2.たぶんレンチン
注意点っていうか「まあそりゃそうやろ」という感じでしかないのだけど、ただの部屋で作られる食事がまともに料理されているわけはない、つまりぼったくられている可能性が高いということですね。
いや、ちゃんと作っている可能性はある。あると思う。
でもさ、一部屋に本格中華料理人やイタリアンシェフやインド人や唐揚げの修行をした人たちが何人もいることになっている部屋にまともな厨房があるだろうか???
みんなでレンチンしてたら楽しそう。
おわりに
今回の件、ありそうなことなのにこれまで起きなかったのは色んなものが絶妙なバランスの上で成り立っていたからな気がします。
これまでであれば、素性の知れないお店をいくら出そうがそんなものにはどのユーザーも見向きもしませんでした。それが分かっているからそんなアホみたいなことをする人もいなかったわけですよね。需要がないから供給もないという状態。
ところが「何でもインターネット化」の時代にあわせていきなりやってきた「コロナ&在宅」という波が皮肉にもこれを助けてしまった形です。
よく言われることではあるけど、これまでなかった斬新なビジネスポイントに目をつけた企業はそのあと稼げるようになって無責任さを問われることが多くなるというのの象徴に思えます。
Uber Eatsの自転車うんぬんもよく聞くんだけど、それ以前に注文できる飲食店に対してもちゃんとチェックが入っていないとダメだと思うのよ。食べ物って相当デリケートなカテゴリーだしね。
そんなわけで、本当に何をするにも相応の情報感度と判断能力が要求される世界になってきたなーと感じました。
悪い人に美味い飯を食わせないようにみんなでがんばろう。僕らは文字通り美味い飯を食おう
あとこんな話をしたあとでアレなんですが、記事を読んでくださったついでに友達紹介クーポンも使ってってください(直球)
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どうぞご贔屓に~
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