長らく思っていたことなのだけどさ、「ゲームを買うときにパッケージ版とダウンロード版のどっちを買うべきか」って結論が出せていないのよね。
もちろんこの結論を出すためにはその人個人の考え方や本人を取り巻く環境、欲しいゲームが何かにもよるし当然経済状況だって関わってくるわけで、そのときどきによって条件や前提がちゃんと決まっていないと結論を出すことなんか100%無理なんですよね。
というわけで今回は
ひとつひとつの考え方に対し色んな前提条件をつけながらひたすら羅列してみるので、これを見たみなさんが "あれこれ" 言ってくれる(ください)
という記事をやってみます。
"あれこれ" がないと僕がただアホをやっているだけの記事になってしまうのでくれぐれもこの記事を読んだみなさんはコメントを残してくださいね!?
(冗談です、気軽にお読みください)
パッケージ版を買いたい場合の主張
各「◯◯版を買いたい理由」に対して前提条件とかを書いてみる、という形にしてみます。
理由①:物体として手元に残したいから
自宅のスペースと保管環境が整ってないとキツい
最近のゲームソフトはパッケージも小型だからまだいいけど、それでも大量のゲームを保管しようと思うと本格的な環境構築が必要だよね。64の箱とか絶対無理だもんな…
「ソフトは欲しいが箱は要らん」という方は桜井さんの収納術の記事をおすすめしておきます。収納術以前にこの人がいつ寝ているのかの方が遥かに気になるけど。
ダウンロード版しかないゲームも増えてきた
まあ当然なんですけど、パッケージがなけりゃ買えません。インディーズゲームをはじめ、Steamで遊ぶものは当然ダウンロード版しかないことになるよね。
僕も「このゲームだけはどうしてもパッケージとして手元に持っておきたい…!」って思ったのにそれができなかったという経験はよくあります。
単発で揃えているとどんどん気持ち悪くなってくる
これは僕の意見もだいぶ介入していると思うのだけど、「これはパッケージ版欲しいから買うわ!」みたいにやっているとその統一感のなさに後々後悔してきませんか?
「PS4のパッケージは数個しかないからもっと数揃えたいわー」とか「Switchのこのゲームはパッケージで買ったならこっちもダウンロード版じゃなくしておけばよかったわー」とか…w
まあこれは「どっちに揃えるべきか」という意味では別枠の問題かもですね。
理由②:遊び終わったあと売れるから
「一度遊び終わったゲームは本当に売却」でいいのか?
これは「ゲームを消費と捉えていいのか」という問題と同義なのだと僕は思っているのだけど、「ハイ遊んだからおしまい、売る!!」っていうのはなんだか悲しくなりませんか?という話。
それに「同じゲームを何度も何度も遊ぶ」っていう子供時代の楽しみ方を自ら放棄するような気持ちになるので、なんかツラいなぁ…って。
売るのが手間、もしくは手間をふまえるとリターンが薄い
これはもう正直書くのやめようかと思うレベルでした。メルカリ使えばほぼ100%売れるもん。メルカリで売りさばくコツは過去の記事にも書いた通りです。
でも「ゲーム自体がハズレで買い手がつかなくなった」という状況は大いにあり得るのでやっぱり考慮すべき点ですね。
別にそこまでしてお金を必要としていない
そもそも論ですがそれを挙げるのが趣旨なので書きました。
上記のような面倒くさいことに悩むくらいなら、数百円~数千円の利益は無視して手元に置いておこうという考え方ですね。当然あると思います。
理由③:パッケージも含めてゲームという作品だから
今はパッケージが持つ魅力が半減してしまった
僕は昔から箱の裏に書いてある謎のあらすじイラストとか取扱説明書の前半にあるキャラクター紹介とかが好きで好きで仕方なかったのですが、今はそういうのないじゃないですか。
となるとパッケージ表のデザインくらいしか残っていないわけで、こういう考え方はやっぱり減っていっちゃうのかなーなんて思います。時代だね。
理由④:自分だけではなく他の人にシェアしたいから
トモダチイナイ。
シェアする相手がいない悲しい人はここは読まずにスルーした方がいいのかも。知らんけど。
割り勘に対してパッケージの存在がややこしい問題を生む
家族ならともかく、友達とシェアするとなると「じゃあそのソフトは誰が持つのよ」ってことでわりと論争が起きますよね。
これでうやむやになって借りパク(?)された思い出とかもう枚挙にいとまがない…。
理由⑤:プレゼントとして渡すなどの目的があるから
ワタスヒトイナイ。
略。
子供へのプレゼントなど以外はパッケージ版必須というわけでもないかも
子供はやっぱり「モノをもらう」というのが嬉しく感じると思うので絶対パッケージ版の方がいいと思うんですけど、まあある程度の年齢以上はそうでもないですよね。
ダウンロードコードを渡すとか、もしくは購入の宛先を他人にするとかもできたりするのかな?
持ち運びして遊びたいときもメリットになる!
プレゼントなどで人に渡すのと少しだけシチュエーションは違いますが、「ゲームを持って移動する」というユースケースもあると思うのでここにまとめちゃいます。
ハードにインストールした状態で移動できるとはいえ、オンライン会員的なものに入っていない場合はゲームデータをクラウド保存できなかったりもしますよね。まだまだ根強い需要かなと。
ダウンロード版を買いたい場合の主張
お次はダウンロード版!
理由①:購入自体が圧倒的に楽だから
インターネットやキャッシュレス決済が使える前提
ゲームはいまや幅広い世代に受け入れられているコンテンツなので、こういった背景をバカにしてはいけないと思います。
当然購入自体がハードルになるケースもあるわけで、そういった方のために「お店へ行ってパッケージを買う」という選択肢は残っているべきとも考えられます。
買った喜びがない
なんかまた悲しい系の話なのですが、やっぱり喜びが薄れませんか。
でもこれって「単に自分の年齢が上がったことによる様々な要因」かなとも思うわけで、なんかそういうことを考えてたら余計泣きたくなってきたぞと…。なんでこんな目に…。
理由②:発売後や購入後すぐにプレイできるから
これ単体に関してはデメリットや前提条件なくないですか!
以上!
理由③:ゲームそのもののデータを失うことが(ほぼ)ないから
いくらかのお金が追加で必要なケースが多い
各種ゲームデータ保管サービスやら容量の問題やらそういうやつですね。ある程度までの量はSDカードで…とかもまあ可能ではありますが。
昔のロムカセットならともかく、パッケージ版で持っていればデータ遺失の可能性はそもそもほぼない
よほど戦場のような家に住んでいない限り、最近のゲームをパッケージ版で買ってゲームデータ自体がおかしなことになるとは到底思えません。
その確率に比べたらデータとして外部依存で保管している方がよほど不安とさえ言えるかもしれません(僕はローカル主義者なところがあるのでこれはわりと本気で思ってます)。
意外と管理がダルい
これは僕がダウンロード版のみで本気で運用したことがないからなのかもしれませんが、ゲームデータの管理はけっこう面倒くさいと感じています。この辺は前提条件というより性格とかに依存するのかな?
理由④:物理的なスペースを取らないから
自宅が広い人は別に気にならない
そもそも論のやつですが一応書きました。
自分が何のゲームを持っているか分からなくなる
これはダウンロード版やインディーズゲームをたくさん遊ぶようになって気付いたのですが、マジで自分が何のゲームを買って何を買っていないのか分からなくなります。
Steamにいたってはウィッシュリストに入れただけと思っていたものが普通にマイライブラリにいたりするので積みゲーの温床になります。
理由⑤:ゲームのロードが速い(ことがある)から
これだけでダウンロード版を選択する理由たり得るかは疑問
サクッと調査したレベルでの見解ですが、何十時間と積み重ねることになるプレイ時間のうち削減できる時間はわずかなものです。
特に、毎度のロード時間ならまだしもゲームそのものの起動時間で数秒程度の削減ならほぼメリットにはならないと考えます。だって今の時代ゲームを毎回起動するなんてやらないもの。
実際の検証例を見たい方はこの記事 (リンク切れ)などを参照されたし!
そんなに生き急いでいない
生き急いでいるかはさておき誰でも時間は惜しいのでこれは書かなくてもよかったのかもしれない()
今のところの僕の中での見解
色々書いてきましたが、最近の僕は以下のようになっています。
- 最近遊ぶゲームはほぼインディーズゲームおよびSteamタイトルなので必然的にパッケージ版を手にすることがなくなった
- 有名タイトルを遊ぶときは安く買いたい理由でメルカリとかを使うという性質上、パッケージ版を買っている
です。
もともとダウンロード版が出始めたときは「なんだその文化は…」などと老害じみたことを思っていたクチでしたが、なんか気付いたら普通に買い物が面倒くさい流れでダウンロード版しか触れなくなっていたのよね。
なんでもネットの時代で「ゲームだけはモノで買うのよ!」っていうのはたしかに時代錯誤だと感じるし、流れに乗っていたらやっぱりこうなるもんなのかなーと思います。
「新タイトルは発売日に絶対遊びたい」みたいな考えも基本的にないので、遊びたいゲームがあっても少し経ってから入手します。なんならひねくれているのでほとぼりが冷めて世で誰も話題にしなくなってから買ったりします。
その意味で、メルカリみたいな場所でゲームソフトを購入するのは本当におすすめです。上でも少し言ったようにゲームソフトというものは劣化のしようがないので中古品で買うアドバンテージが飛躍的に跳ね上がるからです。
みなさんの結論はどんな感じでしたでしょーか!!
おわりに
今回はそれぞれのパターンで「そっちを選びたい理由を考えてみる」という方策を取ってみました。デメリットを洗い出すという消極的な考え方はしなかった形ですね。
普段自分が物事を判断するときは、メリットはもちろんだけどそれ以上にデメリットの羅列を徹底的にやります。理屈アタマなのでこれでもかというくらい列挙して比較する。
でも今回はやらなかった。
まずゲームというエンターテインメントな分野でそういう論理クサいことをやるのがナンセンスだと思ったということと、そしてなにより読んでくれた方に本当に意見をもらいたいなと思ったからです。
これは最近いつも考えることなのだけど、批判って本当に何も生まないよなと、思うわけですよ。
議論もポジティブな方向で進んだ方がきっと良い結論へたどり着けますよね。…みたいなことを思ってこうしてみました。過去の記事も実はそういう考え方でやっているものは多いです。
…といういつになく真面目なお話でした。ゲーム全然関係ねぇな。
おわり。
こんにちは、じゃふです。
今回も面白い話題ですね(本に関してはもっといろいろ出てきそう)。
ゲームに関しては、わたしは圧倒的ダウンロード派です。
以下理由&語る↓
1.説明書が薄くなった
→パッケージが持つ魅力が半減…どころじゃないです。わたしにとって、パッケージ版の価値のほとんどは"紙の説明書"でした。
ゲームに限らず説明書が大好きで、100均グッズから車まで買ったらまずは(ザックリですが)説明書を全部読みます。こんなことができる、あんなこともできる、コイツはスゴイぞ!というクリエイターからのプレゼンテーション…最高にワクワクする時間です。
でも最近のゲームって紙の説明書はペラ1枚で、「あとはゲーム内/オンラインマニュアルで!」って感じじゃないですか…、随時追加修正できて合理的なのかもしれないけど、悲しい…!
2.ソフトの入れ替えを滅多にしない
→ひとつのゲームをアホほどやり込む性質であるため、別のゲームを並行プレイすることがほぼなく、買ったゲームに飽きるまで該当ハードは専用機状態になります。よって、管理もダルくないというか、管理している/しなければならない感覚すらないのかも?
3.遊び終わったあとの処分を考えなくていい
→ひとつのゲームを(略)、次のソフトを買う=「前のゲームは遊び尽くした!もう二度とプレイできなくても悔いはない!」くらいの気持ちになっており、サクッと本体から消去できるのがありがたいです。万が一またプレイしたくなったら再ダウンロードすればいいだけですし。
一応3点挙げてみましたが、まぁ最大のポイントは1.ですねw あとの2つはオマケです。
紙の説明書が復活したらパッケージ版買うかなぁ…(ダウンロード版が性に合いすぎてるので、両方買って説明書だけ抜いてパッケージ版売るかも…)
お久しぶりです!
ゲームおやりになるのですね。ちょっと予想外でした。
そして本はたしかにこの話題の上位互換な気がしますね。
なるほど、紙の説明書がそれほどお好きということで…。笑
子供の頃、買ってもらった「何か」に入っている付属物を全て床に並べて毎日ニヤニヤするような変態だったのですが、その中でもひときわ好きだったのが僕も取扱説明書でした。はじめに読んでいるときのプレゼンテーション、超ワクワクしますよね…!
ところがいつしかそんな趣向が自分の中からなくなりかけていたということに気付いて悲しくなったというのが今回のお返事の趣旨となりますw
というのも、紙の説明書が復活したとしてそれだけでもう自分はそちらを選べないと思ってしまったんですよね。色々悲しい。
あとゲームの管理についてもなるほどなーという感じです。管理という意識すらないってことですね。盲点だったかもです。
この話題、各々のゲームに対する考え方まで見えてきて予想以上に面白いものだったかもしれません。他にも色々集まると嬉しいです!
こんにちは。
私はダウンロード派でしたがパッケージ派に変わりました。理由はPS Vitaですね。結局本体が無くなってしまうとソフトも一緒に消滅という… あと、昔よりパッケージソフトがフリマアプリで売買しやすくなったのもあります。
とはいえダウンロード版のメリットはよくわかるので、単にプラットフォームさえ選べば気にならない、些末な問題なのかもしれません。今はこんな感じですね。
自分用→Steam
子供用→Switchパッケージ版(飽きやすいのですぐ売れるように・あとSwitchはリセールバリューが高い)
ありがとうございます!
なるほど、PS Vitaで本体ごと消失…。
昔一瞬だけ所持していましたが、思えばパッケージで買ったかダウンロードで買ったかすら覚えてないですw
PSP黄金世代だったのでかなり好きなハードだったんですけね~
やっぱりお子さんがいるとパッケージ版になりやすいんですね。売りやすいというのがそこでも活きると。
概ね自分と同じような感じかなのかなーと思いました!
初めまして、セレステの記事より色々読ませていただいています。
コメント欄で長文ですが容赦ください。。
さて、私もゲームは人生の一部ですのでこちら非常に大事なテーマかと思うのですが…
答えがないことはみるみさんも記載は承知の上で、私個人としては使い分けしつつも最近ダウンロード派に寄ってきている…というところです。
■ダウンロード推進の理由
個人的なプレイ感覚でも有りますが、最近は特に1.2時間でころころプレイするゲームを変えることが多く、その際にホームから別ゲーをすぐ起動できるメリットが圧倒的に多いから、です。
個人的にはローグライクとかシンプル系の横スクとかステージ性のシミュレーションとか、小一時間でも一区切りつけやすいゲームが多くなってきました。(理由は、RPGで文字たくさん読むとか骨太だけどとにかく移動とか大変になってきたとか…)
あとは、インディーゲーをやることが増えてシンプルに要表低くてさたくさん入るし何だかそれだけでもコレクション感があるからです。(コレクション感は大事でパケ版でも後述…)
■それでもパッケージを買わなくなることはない
やはり大好きなシリーズ、待望の作品、などは必ずパッケージを買って、俺はこれを手に入れたぞ!という物欲を満たすためにもパッケージは購入します。
そのため必然的にシリーズでパッケ揃ってたりと言った現象も副次的に起きます。
もちろんパッケージの中身薄すぎて物欲の満たされ具合が薄れてきた感はありますが…限定版を買うことも多いのでそこでカバーしている感もあります。
■結論
ダウンロードは便利だしいっぱい買っちゃうけどこれは絶対欲しい! に関してはパッケも絶対に買い続ける という感じです!
これからもブログ楽しみにしています。
ありがとうございます!
なるほど~こちらも概ね自分と同じような雰囲気を感じました。
やっぱりゲームの好みや生活スタイル?自体が似ているとパッケージorダウンロードの考え方も似通ってくるものなんですかね!
特に「最近大作ゲームをやるのが疲れて無理になってきた」あたりは共感します。笑
そうなるとホーム画面に色んなゲームが並ぶことになって嬉しい感じになりますよね。たしかにそうだなぁ。
どうぞ他の記事もよろしくお願いします!
こんにちは!軽い気持ちで足を運んだらいろんな記事を読んでしまってコメントまでしたくなってしまったので残します。
この記事の内容とはまた少し違うかもしれませんが、私はDL版を購入(DL版しかない)することが多く、そのタイトルのサントラとかグッズなどそういったものの実物が欲しくなってしまうタイプです。
アンダーテールとか今では有名なインディーの作品を発売当初くらいからプレイしているんですが、意外とちゃんとしたグッズ出してたりしてて、「ゲームのパッケージ!」よりも「オリジナルデザインのサントラ!!」の方が嬉しくなってしまいます。デザインもよかったり、あとアンテはグッズ買ったときの対応が良すぎる、、、、
ミニマリスト流行りし時代に得点盛り合わせしました!みたいなパッケージは意外と流行らないのかもしれないですね、、、。(パッケージでゲームはDLのコードみたいなのもありますし)
明確な理由とかはぶっちゃけないんですけど「買ってすぐ遊べる」が個人的に大きい気はしました。
考えまとめず書いているので読みづらくて申し訳ありません
これからもブログ楽しみにしております :D
ありがとうございます~~!
なるほどー、ゲーム自体はDL版の代わりに、他のグッズ類の物理っぽさが逆に価値が上がっているということなんですかね。
それとUndertaleのグッズを買ったときの対応がいいってやつはちょっと気になりましたw
「サントラを持っておきたい」というのは僕にとっては「CDは実物じゃないとそもそも音楽として持っている意味がない」という考え方になってしまう以上、今回の話からは外れてしまいます。
「音楽を聞ければいい」というのと「CDを持っている」というのはそもそも別のことと捉えている、という話ですね(今回はこっちの議論はなしでw)
感想とても嬉しかったです!
他の記事もぜひどうぞです。こちらこそよろしくお願いします~