普段からフリーランスをやっている方にはおよそ必要のない内容だと思いますが、専業じゃないブロガーさんなどで、たまーにPR記事執筆などで現金の報酬を受け取る際、一切個人情報を開示せずに請求できる方法をご紹介します。
対象はパーソナルレベルの人のみです。個人事業主やましてや法人なら個人名は関係ないし、専用の口座もあるでしょうから。
というか、一番言いたいのはむしろ「みなさんどうやって報酬受け取りしているんですか??」ということ。ネットで調べてもそれっぽい情報が一切なかった。
※個人事業主や法人なんかを作っていないレベルで現金報酬をもらうような存在って、そもそも人数的にレアだから?
使うのはPayPal
例えば銀行振込だと、カタカナとはいえ自分の氏名が伝わっちゃうし、よく知りもしない人に個人口座番号を教えるのはちょっと気になりますよね。
というわけで、すぐに思いついたのが「PayPal」を使うという方法。
https://www.paypal.com/jp/home
なんとなく記憶にあったPayPalの情報は
- 支払う側は自分の口座情報、もしくはクレジットカード情報を請求側に伝えずにすむ
- 個人レベルで、請求して支払いをしてもらうような取引にも使える
- アカウントなど基本的に全部無料
あたりだったので、昔に作ったPayPalアカウントを掘り出して色々いじってみた。
パーソナルアカウントではだめ
どうやらPayPalのアカウントは3種類あるらしい。
- パーソナル
- プレミア
- ビジネス
公式サイトの説明はとっても分かりづらく、そもそもこの3種類があるっていう俯瞰的な情報すらすぐには理解できなかった。たぶん「パーソナル」と「ビジネス」の存在しか認識できないと思います。
Wikipediaによるとこうある。
以下の3種類の口座がある。
- パーソナル - 個人の支払い向け
- プレミア - 個人事業主向け
- ビジネス - 法人向け
どの種類でも、無料で即座に口座が開設でき、口座維持手数料も無料である。
プレミアとビジネスの違いは
- 名称が法人名かどうか
- 複数人のアクセスができるかどうか
の違いのみである。
PayPal | Wikipedia
…のだけど、実際のところ使いたそうな機能についてはこういう風に書かれていました。
この「PayPal.Me」っていうのは、自分専用のURLを相手にメールで伝えるだけで簡単に請求ができてしまうというもの。
お手軽な請求ツールで良かったので、まさにこういうのを探していた!という感じ。
でもどうやら今の「パーソナル」アカウントではだめそうなので、色々設定を変える必要がありそう。というかそもそもパーソナルアカウントでは支払いのみで請求は不可のようす。
アカウントのアップグレード、諸々の設定
というわけでアカウントをアップグレードするのですが、注意点。
この記事の執筆段階になってようやく気付いたのですが、どうやら僕はプレミアアカウントにアップグレードしていた模様。「ビジネスアカウントが必要」という記述があっても、実際のところ「プレミアアカウント」も「ビジネスアカウント」の一種ということのようです。
アカウントのアップグレードの手順を進めていくと、自分がプレミアアカウントだったらしいことが分かりました。みなさんはここで「個人事業主」を選択すれば良いはずです(どういう手順で行ったかもう記憶が曖昧です…すみません)。
この後、登録した住所に簡易書留に届く暗証番号を入力すれば、本人確認終了ということで全機能が開放されます。請求ツールもここに含まれているので、アップグレード後即使用できるわけではないことに注意してください。
結局「PayPal.Me」ではなくて「請求書ツール」だった!!
で、この記事の結論としては
なんともアホで僕らしい結末でしたが、一応以下過程を記録しておきます。
「PayPal.Me」で試しに自分に請求してみた
本人確認終了後、さっそく自分だけの専用請求URLを作って、別のメールアドレスに請求してみました。
で、届いたのが以下のメール。
赤く塗りつぶしているところになんと僕の実名が載っているのですが…だめやん!!
ここで念の為の確認をしていなかったら危うくこのまま企業さんに出してしまうところでした。僕のプライバシーは守られた。
ダメ元でもう1つの請求手段、「請求書ツール」を使ってみる
というわけで、「振り出しに戻ったか…」と諦めかけていたとき、藁にもすがる思いで「請求書ツール」なるものをクリックしてみました。
するとこんな画面に。
ふむふむ、なんか「事業情報」っていうのがあるぞ? ポチ。
キターーー!!!
素晴らしいです。これを望んでいた。
この「事業者名」もしくは「姓名」に記入すれば、それが請求書メールに記載されて個人情報は出ないはず!
で、この「事業情報」っていうのは個別に設定しておくことができて、さらには請求書のフォーマット自体もテンプレートに残しておけるので(最大50個)、例えばこのブログ名義じゃない請求も同じPayPalアカウントから完璧に出来てしまうのです。
適当にテンプレートを用意して再びお試しで送信してみる。
届いたメールは…
ぐっじょぶ!!
これで無事に、実名や私用メールアドレス、電話番号から口座番号まで何一つ公開せずに立派な請求が可能となりました。
まとめ
そもそもPayPalって「購入側が口座番号もカード番号もお店に伝えなくていい支払いサービス」っていうイメージだったので、当然請求する側もなにも情報を開示せず、かつ個人レベルで簡単にできるものだと思っていたというところに今回の話は端を発しています。
一般レベルで請求側のサービスを把握しているなんてこと、普通はありえないのでちょっと穴にハマったという感じでした。
お役に立てれば幸いです。
あと、最後にもう一度言いますが、副業で報酬を受け取るような立場にある人、みなさんどうやっているんですか??ぜひ教えてください。
それでは!
フリーランスで活動しているのでこの情報は助かりました。逆に支払う場合でも、名前をペンネームにしたり、住所を表示させないというのは可能なのでしょうか?
仕事をお願いした後で、ちょっとこの人変だから報酬を払うときに情報を隠したいなぁと思う事が何回かあったもので。
こんにちは!
ありがとうございます。
支払うときは相手方がどのような請求の機能を使ってくるかに依存してしまうのでなんともですが、少なからずこちらの PayPal アカウントの情報が登場する余地はないと思います。
向こうはメールアドレスに向けて請求のおしらせを発行してくるだけで、そのメールアドレスは別に PayPal アカウントと紐づいて「アカウントに届いているわけではない」からです。
お答えになっているでしょうか?
ペイパルで支払う時は、支払った人の情報(名前と住所)が受け取り主に伝わると思っていたのですが、違うという事でしょうか…?ペイパルってそういった情報が曖昧で、以前サポートに聞いた時は頓珍漢な返答だったんですよねぇ。
僕も何度も支払いを受け取ったことがありますが、そのときそのときで状況がよく違う上に「どこに書いたから今ここにそれが表示されているのか」とかは判然としないので、たしかに不安は残りそうです。
たしかにこういう情報ってなかなか見つけられないですよね。
同じく相手方に本名を明かしたくないフリーランスです。先日ペイパルビジネスアカウント登録して、事業情報変更の画面がどこにあるのか分からず四苦八苦していました。請求書作成のところから変更できたのですね!とても助かりました。ちなみに、請求書ツールの姓名を変更すれば、ホーム画面の事業情報の担当者名?は変更せずで問題なかったですか?
お役に立てて嬉しいです!
はい、自分は担当者みたいな欄は特に使ったことないです!