ポケモンGOを触ってみてあれこれ

ポケモンGOを触ってみてあれこれ
みるみ

2016年7月22日、ついにポケモンGOが日本でもリリースされた。

僕はというと、今日が休みなのをいいことに前日にした夜更かしが響いて昼過ぎに起きた。そしてだらだらとTwitterを見ていたら「ひゃあ!」とすっとんきょうな声を上げてしまったw

ゲーム自体を最後にやったのは金銀の代だし、ゲーム好きの僕でも正直もうポケモンというブランドにはほとんど興味がないような状態だったのに、ポケモンGOはやっぱり気になっていた。
前触れもなく突然現れ(知らなかっただけかもw)、ネットを開けばどこでもPokémonGOの文字が目に入ってきて、正直「なんだなんだ」ってな感じだった。そこに続くみなさん承知の数々の海外ニュースを見ていれば僕だって興味が湧くわけだ。

そんなわけで今日1日遊んでみた。
これはなんのために遊ぶものなんだろう、ポケモンGOがもたらすものはなんだろう、コンテンツ業界に与える影響はなんだろう、みたいなことを考えながら。(とか言いながら歩いているときはポケモンの出現に一喜一憂しかしていない。

登場した「タイミング」

ポケモンというブランドを使いながらこんなゲームが今さらながらに生まれたことに対して少し不思議に思った。

捕まえたピカチュウ

だからこそ、数え切れないくらいのマルチメディア展開をしてきたポケモンに対して、正直僕が感じた感想は「今さら?」だったんですよね。今でさえ思っている。

もっというと、情報技術的な意味でも「なんで今?」なんだよね。
別に最近確立した真新しい技術を利用しているわけでもなし、特に斬新な発想があるわけでもない。だって、今まで本当にありそうなものだったよね?しかもポケモンじゃなくてもいくらでも思いつきそうなものだ。

でも、なかった。

結局ここだと思う。業界末端の足下にすらいない僕には想像もできないけど、今まで実現できていないってことは何かしらの理由があるんだろう。誰もこんなアイディアを過去に思いついてない訳がないからね。でもそれを実現したんだ、今回は。そりゃ当然大きい。
今までありそうでずっとなかったものの初出はもちろん話題をかっさらうと思う。

誰でもスマートフォンを持っているこの時代では、下地が無料という点だけで他には追随を許さない圧倒的な布教力を持つ。もちろんソーシャルゲームのことだ。ポケモンというブランド力と、キャラクター性の強さ、しかもその数が極端に多い=数が多いのにひとつひとつのキャラの”立ち”が弱くならないのが最大の強みのポケモンシリーズにとって、このソシャゲの特徴はがっちりハマると思う。

しかもそれに実際の「外を歩いてポケモンを捕まえる」というリアリティが加わるともう楽しい。笑
まさか僕もポケモンGOのために必要以上に歩くことになるとは思わなかった…。

ソシャゲ全盛(もう下り坂になってるのかな?)の今という意味では、満を持して登場!だったのかもしれない。んー、それでもやっぱり遅すぎない?って思うのは僕だけだろうか。

日本でどうなる?

ゲームとしてどうこうというより、外で携帯を構えながらたくさんの人が歩いているこの状況に僕は笑いを隠せなかった。

もちろん分かってはいたし、予想もしていた。けど、目の当たりにするとやっぱりすごい。普段より明らかにスマホを持って歩いている人が多いし、自転車に乗っている人も多く見かけた。単純に危ないからやめてくれ、冗談抜きに。あと、駅で人を待っているときにかわいらしい女の子が2人携帯を構えながら僕の目の前に近寄ってきて、「おっ?なんだなんだ?ドキドキ」みたいになったのにポケモン捕まえに来てただけとかあったからやめてほしい。リアクション困るじゃん。

ひとつ言えるのは、日本国内で開発・公開されていたらこのような形のものは決して発表されていないだろうということ。

Niantic, Inc.(ナイアンティックと読む)という名前がゲームを起動する前に出てきたと思う。この企業はもともとGoogle内からスタートした組織で、ストリートビューなんかと関連が深い。「ああ~なるほどね」という感じでしょう?笑 実際、位置情報ゲームとかを作っているらしい。僕はゲーム自体は知らなかった。

勘が良い方は、ログインがGoogleアカウントだけなのも、ポケモントレーナークラブのサーバーが落ちたときGoogleに一瞬影響があったのも、色々つながってきていることでしょう。

そして、おそらく先述した「今までありそうだったのにできなかった」理由のうち一番それっぽそうなのはここ。地図情報の利用がやっぱり難しかったんだろうと思う。しかも僕がプレイしてて驚いたのは、ポケストップの登録事物自体もそうだけど、ひとつひとつ説明が入っていること。いったいあれはどこから拾ってきてるんだ?地元の人以外誰も知らなそうな馬頭観音とかにすら文があったから、誰かが申請登録でもしてるのだろうか。それならなおさら驚きだけどw

この辺はやっぱり世界を掌握するといっても過言ではないGoogleの力を借りられたのが情報業界的には勝利の一因ってことなのかな。

閑話休題。
で、Niantic社はアメリカの企業だから当然作るものは日本仕様じゃない。狭いし人は多いしでこんなごちゃごちゃした状況はあんまり考慮されていないと正直思っている。

そういった意味でより危険度が高くなる日本では、運転系の乗り物に乗りながらの使用を控えてもらうために、日本リリースまでには「歩く判定だけでポケモンが出てくる」とか実装されるのかなと個人的には思っていたんだけれど、どうやらそれもなく、あくまでもこれは逆輸入品なんだなと思った。どことなくUIからもそんな雰囲気感じません?

事故の増加なんてのは言うまでも無く(現にもう起きてるし)、これから「スマホ」とか「酔っ払い」とかと同じくらいのカテゴリーレベルで「ポケモンGO禁止」とか「ポケモンGOに注意」とかの文字を見る日も遠くないんじゃなかろうか。もちろんこの爆発的なブームが急失速しなければだけれど。案外日本だと若い人(高校生~20代くらい)はすぐ飽きるかなとも思っている。この辺も海外と日本のメディアミックスへの関心の違いの分かりやすいところでは?

今ポケモンであること

ポケモンを作ってきた会社、という言い方が正しいか分からないけど、版権を持っている会社は実はコロコロ変わっている。増えている、のほうが的確かしら。クリーチャーズ、ゲームフリーク、株式会社ポケモン、そして発売として任天堂ってな感じに。これもポケモンGOのタイトル画面かなんかに出てたと思う。

僕がこの人たちみたいに生みの親の1人だったら、やっぱりこういうものは目指したいとずーっと思ってたんじゃないかと思う。仮定で話を進めてしまうけど、ということはつまりこういう構想は昔からあったのかもしれない。僕も初めて調べてみたけど、公式の発表は2015年の9月みたいだ。これだけの規模だと形が見えるまで数年かかるだろうから、わりと時代に乗ろうとがんばっていたのかもしれない。笑 すべてが推測だけれども。。

でも結果として思うのは、誰でも気軽に好きな場所から好きな情報を投稿できる今の時代に、「特定のタイミング・場所でしか行えないことをテーマにする」なんてなんとも粋なセンスじゃないか。時代の流れと全然違うことするの大好きな僕からすると、ぐっじょぶ。狙ったかはさておき。しかももともと時代に乗ろうとした結果遅れてたならさらに笑い話だなこりゃ。

ゲームとしてコンテンツ的には「???」

ポケモンが世に出始めてヒットし始めた年代っていまちょうど20~30くらいだと思うんだけど、その人たちからするともうポケモンって、「ゲームとして楽しみたい名前」ではないと思う。もちろんポケモンファンもいるのは知っているし、最新作を純粋に楽しんでやっている人たちも大勢いるだろうけど、どちらかというと、それはポケモンというブランドに引き寄せられているんじゃないかと僕は思う。

そんな中登場したポケモンGOを1日遊んでみて、実際「たしかにポケモンが出てきたときは楽しいけど、遊ぶ目的はなんなんだろう?」と思ってしまった。もともとソシャゲ大っ嫌いスーパーアンチな僕からすると当然なんだけど、今日ばかりは悲しいと思った。同じものを用意されて、文句を言う人とより楽しめる人とじゃ後者のほうがしあわせに決まっている。レアなポケモン捕まえたら人気者になれるのかな、とか安い考えばかり思いつく自分を殺したい。

まあそれはさておき、今後このアプリが向かうところにもよって状況は変わってくる。いくらでも拡張の可能性があるからだ。道を増やすもよし、道の種類を変えるもよし、道じゃないものを付け足すもよし。将来性は抜群かもしれない。

いつかは伝説級とか言われているメタモンとか、見つけてみたいものだ。これだけ色々書いておいて、夏の休みにまた人がいないようなとこへ1人旅へ行ってあわよくばポケGOしてこようとか考えてるなんて口が裂けても言えないなあ。

みるみ
みるみ

ブロガー、ソフトウェアエンジニア。

1 歳でコントローラーを持つ。ここ数年はインディーズゲームにお熱。

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