毎度おなじみですが、Androidの設定に関する内容はAndroidのバージョン(マイチェン含む)、端末メーカー、機種、モデルの仕向け、キャリア、インストールしているアプリなどによって環境がマジで千差万別です。ここに書いてあることがみなさん全てに当てはまるとは到底思えないと分かりつつ記事にしていることをご理解ください。
と同時に、正直どこまでの設定がどれによって与えられているものなのかも僕はもう全然把握できていないこともご承知おきください。
ちょっと時代遅れな感じもしますが、先日自分のAndroid機の通知形態を色々クリーンアップしたのでその備忘録も兼ねて記事を残します。
現在の環境は
- Galaxy S8(シンガポール版SIMフリー機)
- Android 9(kernel 4.4.111-16626841)
- 使っているアプリ→Androidアプリ紹介の記事で書いたようなもの
という感じです。上記記事では当然通知の制御に関わるものも使っていたんですが、それについては内容で触れます。
今回やりたかったこと
LINEの通知が全くもって動作してくれなくなったのをなんとかしたかったんですが、そのタイミングで色々設定を見直しました。
Androidも長く使いすぎていて、それぞれのバージョンでどんな設定内容が用意されているかちゃんと把握しなくなってしまってたんですよね。で、良い機会だと思って主に通知設定系の内容を覗いたのが今回の話です。
ちなみにLINEの話はこちら。
というわけで
- LINEの通知がしっかり端末としてなされるようにしたい
- その他の通知もしっかり純正機能のみで使いやすく、スマートにできないか調べたい
というのが目的でした。まあ多くの人はこんなところを特にいじるわけでもなく普通に使っているはずなので、僕が今さら改めてまとめるメリットは薄い気もしますが気にしないということで…。
Android 9の通知設定の構造
Android 9 Pieの通知設定は、
端末全体の設定
↓
アプリレベルでの通知設定
↓
アプリ内で各通知の種類ごとの通知設定
という風にいくつかの段階を持って入れ子構造みたいになっています。当然下層にあるものほど優先で、各種通知ミュート系のトグル機能などのON/OFFはアプリ固有の通知設定に左右されません。
「アプリ内で通知の種類が分かれている件」ですが、正直いつからこうなっているのか全然分かってません。(誰か教えて 泣
例えばLINEでは
こんなに分かれていて、「アプリアイコンのバッジ」といういわゆる未読カウントもアプリごとに設定可能だと分かります。ここは後でもうちょっとだけ説明します。
で、僕の端末の「設定」を覗いてみると以下のようになっています。
「通知」というまさにそれらしきものと、
「アプリ」という項目も関連します。
今回はこの2つを整理しながら、通知に関する設定全体を理解していってみましょう。
「通知」設定
ここはわざわざ1ページ設けられている割には大した設定内容がありません。下部に並んでいるアプリ一覧の遷移先は後述する「アプリ」設定から行けるものと結局同じなので、いじれるのは実質上半分の数個です。
アプリアイコンのバッジ
ここは未読数カウントに関する端末全体の上位設定みたいなイメージです。さっきの図の概念と同じです。
基本的にはここで設定したものが優先されます。端末標準のホーム画面でしか適用されないので注意してください。というわけでNova Launcherを使っている僕は実際どうなっているのか知りもしないw
通知をミュート
名前や挙動が微妙に違ったりするかもしれませんが、「サウンド」の「サウンド・バイブ・サイレント」という昔からのアイツ以外に「通知だけをさせないようにする」というミュート機能がどの端末にもあると思います。それです。
こうやってトグルウィジェットからも多くの場合使えるはず。僕はあまり使ったことないです。
ステータスバー
こんだけ。
LEDインジケーター
インカメの隣とかにあるLEDで通知を知らせるアレです。言うまでもなくハード的に備わっていない人には関係のない設定です。
Light FlowみたいなLED通知制御のアプリを使用している場合でも、この端末設定である おおもと は切らない方が良いです。すごい昔に色々実験したので僕は長らく安定していますが、環境によってはぶつかったり色だけ優先度が変わってしまったり色々有り得るでしょう。
Light Flow Legacy :Led Control
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「アプリ」設定
お次は本題である「アプリ」内にある通知設定。まずは中を覗いてみます。
こうやって色んなアプリが並ぶわけで、
色んな表示もできるんだけど、今回は通知だけにフォーカスするのでその辺は割愛します。
ちなみに「特別なアクセス」というのはAndroidの進化の歴史がすごく分かる項目で、
今まで個別で色んなところに散らばっていたこういった区別を、たくさん種類を増やすと同時にここに集約させたという経緯があります。「デバイス管理アプリ」や「フローティング表示」、「通知へのアクセス」などはカスタマイズアプリとかを使う際には定番の設定でしたが、今は場所に迷うこともなく楽にアクセスできます。
こんなこと言って他の人は全然違う構成だったら超恥ずかしい…
というわけでそれぞれの中身へ行きます。例はLINEで。
「通知」をタップ。
ここが通知のコアとなる画面。最初に見せた画面と同じものです。
まず一番上にある「通知を表示」と目立ってるのがアプリ自体のON/OFFですね。さっき描いた図で言う第2階層にあたる設定です。
その次にある「アプリアイコンのバッジ」も、言わずもがなアプリごとでの未読カウントを表示するかどうかの設定です。
その下に並んでいるのが「それぞれの通知ごとの一覧」です。Androidでは「カテゴリ」と呼んでいる模様。ちなみにTwitterとかだと端末と紐付いているアカウント全てに対してそれぞれのカテゴリがダーッと出てきてもう意味不明になります。
一番スタンダードそうな「メッセージ通知」を開いてみます。
ここで最上部に出てくる「通知を表示」のON/OFFはさっきの画面で並んでいてたON/OFFと同じです。「カテゴリ」ごとに通知をそもそも変えちゃうイメージ。図で言う第3階層がここになります。
その次に出てくる「通知スタイル」が一番肝となる部分で、以下の4種類があります。
- サウンドとポップアップ
- サウンド
- サイレント
- 消音して最小化
以下僕の端末で実際にLINEのメッセージ通知で実験した結果を載せます。前提として、端末の「サウンド設定」は「バイブ」でも「サイレント」でもなく「サウンド」モードの状態です。
サウンドとポップアップ サウンド サイレント 消音して最小化 |
もちろん端末の おおもと の「サウンド設定」がバイブの場合はここから音が消えるだけだし、サイレントならなにも起こらないというシンプルな仕組みです。
という感じ。今回この記事でも特に紹介したい「ポップアップ」がポイントになります。基本的に通知内容を知りたい必要があって対応しているものは全部ポップアップにしておくのが良いでしょう。後述。
先へいきます。
「サウンド」はさっきから出ている、「そのカテゴリでの通知音全体を何にするのか」の設定です。実は僕の場合、この中にも無音とサイレントがあってもうわけわかめ…。
「バイブ」はそのまま。もちろん端末のサウンド設定より弱いです。
「ライトを点滅」は今回初めて機能を動かしてみた。眩しくて目が死んだ(アホ
カメラのフラッシュライトを使うかどうかっていうのは端末で別の設定が必要で、多くは「ユーザー補助」の中のどこかにあるはずです。
「アプリアイコンのバッジ」は今までとはちょっとニュアンスが違くて、「最終的に未読カウントとして表示される値にこのカテゴリの通知を加算するか」です。例えば「LINEのメッセージは未読数に入れるけど不在着信やタイムラインの通知数は入れたくない」みたいな使い方ができるわけですね。
「ロック画面」は通知の表示段階の設定。内容まで表示するか、内容は伏せるか、通知自体を見せないか選べる。
「[通知をミュート]を無効化」はさっき紹介した「通知をミュート」でも対象にならないようにするもの。そのまま。
という感じで通知設定でできること自体は以上です。あとはちょっとしたトピックとかなので興味ある方は引き続きどうぞです。
番外編:LINEの通知形態はさらに複雑
今回はたまたまLINEを例にしてAndroidの通知設定を紹介してましたが、例として良かったのか悪かったのか、LINEの通知形態はさらにややこしくなってます。プラス思考で言えば「OSと密接に結びついた」のだけど、その実は「分かりにくい」でしかないです。
どういうことかというと、
こうやって「LINE側の通知設定と端末の通知設定が並列に並んでいる」んですよ。
しかも、
通知設定の下の方にある「その他」から行けるところにも「通話」があり(これも端末設定にリンク)、
「設定」自体のトップにある「通話」からも着信音や呼び出し音の設定ができてしまう。しかも今度はここで設定できるのはあくまでもLINE側のみの設定です。
じゃあ「LINE側の着信音と『通話』の通知音をどっちもONにするとどうなるの?」というと、「着信があった瞬間に通知音とバイブが鳴動、その後着信音も鳴る」みたいなカオスなことになりました。
ややこしい…。
ポップアップ表示について
ちょっと話は変わってさっき言ったポップアップについてです。
今でこそ、通知が来ると
こうやって上部に通知内容をポップアップ表示してくれるのは当たり前になりましたが(これもAndroid 9でも全然違う状況の人がいるのならごめんなさい!勉強不足です!)、8か7か忘れたけどそれよりも前はこういう通知形態はありませんでした。ちなみにバージョンアップの変遷はこのページが楽しい。
で、利便性という意味でもポップアップは欲しかったし、なによりかっこよかったので、そういうアプリを探してカスタマイズしていました。
Floatify Lockscreen
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使っていたのはこれ。
Android便利アプリ紹介の記事でも「真打ち」と称して紹介してますが、当時このアプリを見つけたときの驚きと感動はそれはもう素晴らしいものでした。
…にも関わらず、OS標準でできるようになってきてしまったので、「純正でできることをわざわざ外部アプリにこだわっているのもダサい」と思い始めてきた自分が少なからずいます。
とか色々考え、今回通知の設定構成を理解したついでに、ほとんどのものをさっきの「サウンドとポップアップ」の設定に変更しました。
で、これが意外にも、普通に通知して欲しいような内容なのにデフォルトではポップアップじゃないどころかサイレントになっているものも多いということに初めて気付きました。
しかもそれぞれのアプリ内の通知設定に潜って確認しなきゃいけないのでかなり面倒くさい。階層も深くてだるいんだよね…。
しかし普段よく使うアプリはだいたい設定できたこともあって、通知まわりは随分スッキリしました!
記事自体もAndroidの通知設定みたいにごちゃごちゃしたものになっちゃいましたが、まあ良しとしましょう。情報整理はそれなりにできたと思いますんで。
おわりに
なんというかすごいアホらしいんだけど、ギークなアプリとかを使ってカスタマイズをしこたま楽しんでいる人ほどこういう純正機能のことを忘れがちになっていく傾向があると思っていて(僕だけ?笑)、数は少ないと思いますがそういうタイプの方には地味に役立ててもらえるかと密かに思ってます。
なにかを使い始めた当初は事細かに設定をいじくり回したり、ちょっとマイナーアップデートするだけで変化点を探し回ったりしがちですが、長く触れ合うものほどそういうのって薄れちゃいますよね。
今回はそういう視点をリセットできたところがあったので自分的にも収穫は大きかったです。
それがさらに誰かのお役に立てればなお嬉しいです!