頭のおかしいヤツが多い世の中になってしまいましたね。
そいつらを僕らがぶん殴ってしまってはこっちも責任を被ることになるわけですし、なんとかして社会的に鉄槌を下してやりたいところ。
そこで使うのが「ドライブレコーダー」です。
ひと昔前までは「ドラレコなんて一部のクルマ好きが使うもの」なんていう風潮でしたが、最近の搭載率は跳ね上がってきています。
僕はカーナビ含めクルマ用の電子機器の販売/営業を実際にやっていたことがあり、そこで何百人というお客さんを見てきましたが、「ついで」でドラレコをセットに買うお客さんが想像以上に多くてこっちが驚くくらいでした。
カーナビについては「日本一分かりやすい情報」を目指してこのブログにも色々書いています。気になる方はカーナビ購入完全ガイド記事などをぜひどうぞ。
というわけで
「ドラレコはそのうち買わないとな~」
となんとなく思っているあなた!! に、
- 煽り運転の対策のためにはどれを選べばいいか?
をプロの視点から解説し、本当におすすめできるドラレコを価格別に3つだけご紹介します!
明日被害に遭うかもしれませんし、後回しにせずドラレコはなるべく早く購入するべきですよ。
不安を煽るようで申し訳ないんですが、買いに来るお客さんは皆「この間事故に遭ったのでドラレコ買いに来ました」ってマジで言うんですよ…。笑
「カーナビ」と「ドラレコ」関係なくない?
「カーナビに詳しかろうがドラレコとどう関係あんのよ」という件についてちょっと書いておきます。どうでもいい方はこちらからすっ飛ばしちゃってください。
ドラレコの販売はカーナビなどの電装品と関連が深い
ほぼ理由はこれなんですが、単純に「カーナビを売っているとドラレコも同時に売ることになるので商品知識がめっちゃつく」というだけです。
クルマに取り付ける三大電装品と言えば
- カーナビ
- ドラレコ
- ETC
だと思いますし、電装品の取り付け適合などに関する知識はそのままドラレコと繋がっている部分も少なくありません。
※ドラレコ自体に適合可否はほとんどないんですが、まあ細かい説明は割愛します…!
実際、カー用品店などを見てもらうと分かると思いますがドラレコの販売担当はカーナビエリアの販売担当の人と一緒です。売り場も近いことが多いです。
これまで多くのお客さんにドラレコを実際にご提案してきた経験が僕にはありますよ、ということでした。
最近はカーナビ連携ドラレコだらけ
もっとダイレクトなことを言うと、最近のドラレコはカーナビと直接連携する機能がついたものばかりで、かなり売れ筋です(最近はもはやカーナビ連携どころかスマホから直接映像を見られるものまで増えてます)。
例えばこれはカロッツェリアの連携ドラレコ。カーナビでは王者ですが、ドラレコのクオリティも高め。でも値段もお高め。
こちらはケンウッド。ドラレコとセットの激安キャンペーンをしょっちゅうやっているのでめっちゃ売れてます。体感ではシェアのトップな気がします。
ドライブレコーダーってどうも今までパッとしないデバイスだった感がありますが、昨今の急激な需要の高まりによってかなり進化を遂げています。ひと昔前では画像が荒くてナンバーが見えないなんてありましたが今じゃ有り得ないですよ。
かなりお手軽価格のエントリーモデルでも平気でFull HD(1920x1080)とかありますよ~
カーナビを買いに来たお客さんには流れ的に連携ドラレコを売りたくなっちゃうので、まあ色々ご説明して買っていただきますw
もちろん多少値は上がるのでメリットは十分に理解してもらった上でですが。この辺の話も含めて次へ行きましょう!
煽り運転対策としてのドラレコの選び方
ドラレコ おすすめ
などでググって「ドラレコおすすめ10選!」みたいな記事を目にしてゲンナリしたあなたへ。
今回は煽り運転対策に絞ったドラレコの選び方とおすすめを紹介するという趣旨なので、どうぞご安心を。
煽り運転対策の視点で考えたときのポイントは下記の3つだけでOKです。
- 後ろも録画できるか
- 音声同時録音タイプか
- 自動保存機能(イベント録画)があるか
それぞれカンタンに説明します。
1.後ろも録画できるか
煽り運転の様子をビデオに収めるのだから後ろの録画が必須なのは当然です。
まだまだ「後ろにドライブレコーダーを付ける」という文化は浸透していないので、煽っている方は油断してガンガン攻めてきます。自分の社会的命の灯火が消えかかっているとも知らずに…。
とはいえ最近は「煽られ運転」なるものもよく見かけるので、前方の注意も怠ってはいけませんね。
主流は「2カメラタイプ」で、単純に前に1つ(兼本体)、後ろに1つを設置します。
前に1つだけならゴリ押しでセルフ取り付けもできますが、後ろから車内を伝わせてケーブルを引き回すのはかなり大変なのでプロに取り付けてもらうことをおすすめします(一部Bluetoothモデルなどもありますが一般的じゃないです)。
また、「一体型」として前に前後カメラセットで取り付けるものも存在はしますが、あまり良い選択肢がないので気にしなくていいでしょう。
2.音声同時録音タイプか
煽り運転が起こったときの状況を考えてみてください。もしくはTwitterなどで実際の動画を見たことがある方は思い出してみてください。
煽られて(もしくは煽らされて)、接近してきて、強制的に車を停めさせられて、運転手が降りてきて近づいてきて…。
そう、あいつらって頭おかしいのでだいたいわざわざこっちへ来て意味分からんことを話しに来るんですよね。
これを録音できていたらもうイチコロじゃないですか!!!
単純に事故に遭った場合でも音声の情報が責任判断の有力な材料になることは珍しくありません。どう考えても録音してあった方がいいです。
普通のドラレコなら基本的に音声同時録音機能はついてます。が、購入前に一応確認するのをお忘れなく!
「いつも録音されているとなんとなくプライバシー的に嫌だ…」
という意見もあるようですが、うーん、ネットに繋がってどこかに送信されているわけじゃないし、それを気にするのは何か違うのでは?と僕は個人的には思います。
現実的なデメリットがあるとしたら、自分の無意識な独り言が録音されてしまうことくらいでしょうか…。笑
3.自動保存機能(イベント録画)があるか
ドラレコは基本的にエンジンをかけたら録画をずっとし続けてくれるようになっていますが、
- 設定がそうなっていない場合
- SDカードの容量がいっぱいになってしまった場合
などのときに本来必要だったはずのシーンが録画されていない、もしくは上書きされてしまったなんてことがあったらまずいですね。
それを防ぐために「自動保存機能」もしくは「イベント録画機能」というものがあります。
事故などでクルマに衝撃が加わったりしたことを検知し、その前後数十秒を自動で録画、もしくはそれらを別のフォルダへ隔離させて上書き消去されるのを防いでくれる機能です。
ドラレコは基本的に「挿入されているSDカードの容量がいっぱいになった場合は古い映像から上書きしていく」仕様なため、あとからドラレコ映像が必要になったのに消えちゃってた!となりやすいんですね。
煽り運転に遭ったときは、事故同様に気が動転して冷静な対処ができなくなっているかもしれませんから、確実に録画/録音したデータを保存しておいてもらえると安心ですね!
逆に検討する必要がないもの
逆に、煽り運転の対策が目的なら気にする必要のない機能もあるので紹介しておきます。
例えば駐車監視機能。
車が走っていないとき(=エンジンがかかっていないとき)のイタズラ対策などのためのものですが、運転していなければ煽りもクソもないので当然関係ありません。
もちろんあるに越したことはないです!しかもこの1,2年で「24時間対応」の製品も出てきました…!
その他、
- 画質(画素数)
- 画角(撮影範囲)
などがドラレコの主な仕様になりますが、正直この辺はどうでもいいです。
ネットで出てくるような知名度のものを買う限りは、どれも素晴らしいスペックを十分に持っているから。もちろん「撮影範囲は広けりゃ広いほどいいよね」などはありますが…。
これを言い出すとキリがないので、今回は上記3つのポイントだけに絞り、おすすめも3つの選択肢だけにしてご提案する!ということです!
価格別「煽り運転対策におすすめなドラレコ」3選!
というわけでおすすめのドラレコを3つだけご紹介。もちろんさっきまでの3つのポイントは全て満たしています。
今回は価格別に選んでみたので、それぞれ
- ハイスペックモデル
- 売れ筋のバランス型モデル
- ローコストエントリーモデル
という選びやすい分類になってます!お財布と相談をどうぞ!笑
①ハイスペックモデル:「VREC-DS500DC / カロッツェリア」
やっぱりクルマの電装品で高価格帯ならカロッツェリア(パイオニア)が強いですね。
必要な機能は全部入り、視野角も水平120°という最高クラスの一品です。
一番の特徴はカメラがコンパクトで超スッキリしており、本体もセパレートで好きなところに設置できるというところ。
つまりこういう置き方が可能。
そしてそして、あと絶対に紹介しておきたいのがこれ…!
リアカメラが車外取り付け可能なので、バックカメラとして駐車時のバックモニターとしても兼用できちゃうんです!!すごくない…?
しかも本体のモニター画面が好きなところに置けるタイプだからこそのメリットがありますよね。お財布が許すなら僕は問答無用でこれをおすすめしたい!
②バランス型モデル:「DRV-MR745 / ケンウッド」
今やドラレコ市場はコイツが全てを牛耳っていると言っても過言ではありません(断トツで売れてます)。このクオリティをこの価格で発売できるケンウッド…ヤバい!
とにかく全ての機能とスペックを本当にバランス良く全部詰め込んでいるのに価格が高くないというのが唯一にして最大の強みと言えます。
スモークガラスでも明るく見える「スモークシースルー機能」というオリジナル要素こそあるものの、僕にはおまけにしか見えません。
Amazonでこの価格の商品がこれだけの高評価を集めているというのは恐ろしい人気なのがみなさんも分かるでしょう…!
買ったときから32GBのmicroSDHCカードが同梱されているのもかなり嬉しいポイントです。
これだけでだいたい1000円分くらいおトク感ありますからね~
困ったらとりあえず脳死でこれを買っておけば間違いないと思います。明日の事故もこれで無力化!
③低価格モデル:「WDT500 / ユピテル」
最後はみなさんは知らないであろうメーカーから選抜。
しかしユピテルはポータブルナビやレーダー探知機などでは上位に食い込む強豪メーカーです。
1万円台中盤という驚きの安さを保ちつつ、3つのポイントは全て抑えています。「Web限定モデル」なのでメーカーの積極的なコスト低減活動が成功しているんでしょう!お見事。
国産マイナーメーカーにありがちな安っぽさやダサさみたいなものも特に感じないし、カメラもコンパクト!
ただし一点注意していただきたいのは、リアカメラの画素数が100万画素(つまり1280x720の720pくらい)であるということ。
少し前ならこのレベルが高級モデルだったくらいのレベルなので僕は全然許容範囲だとは思いますが、
- 夜中
- 煽りの動きが激しい
- ナンバープレートを見にくくしている
など運が悪い要素が重なると影響があるかもしれません。ここは唯一の低コストに対して検討が必要な部分と言えるでしょう。
まあそこまで価格差はないのでさっきの②バランス型モデルを買っちゃってもいいかもしれません!
以上3つでした!
あまり深く考えずどれかを買えば十中八九問題はないと思いますよ~
おわりに
「なんで一部の異常な人間のために僕らが出費を被らなければいけないんだ」という不合理感はあるものの、これによって奴らを抹殺できるなら用意しておかない手はないでしょう。
それに忘れちゃいけないこととして、カメラが付いているだけで大きな抑止力になるというメリットもありますからね。
「ドラレコを買う予算は今はない!」という方は
とりあえずこのシールだけでも後ろに貼っておけば効果あると思います。冗談じゃなくてマジですよ。
つい先日(2020/6/2)には煽り運転に対する厳罰化が法案として可決されたというニュースもありましたし、はやく安心して走れる世の中になるといいですね。
最後にもう一度言っておきますが、みなさん、備えあれば憂いなしですよ。